【源氏物語 花宴 二分割 ②】
「いかにして、いづれと知らむ。父大臣など聞きて、ことごとしうもてなさむも、いかにぞや。 まだ、人のありさまよく見さだめぬほどは、わづらはしかるべし。さりとて、知らであらむ、はた、いと口惜しかるべければ、いかにせまし」と、思しわづらひて、つくづくとながめ臥したまへり。
「姫君、いかにつれづれならむ。日ごろになれば、屈してやあらむ」と、らうたく思しやる。かのしるしの扇は、桜襲ねにて、濃きかたにかすめる月を描きて、水にうつしたる心ばへ、目馴れたれど、ゆゑなつかしうもてならしたり。「草の原をば」と言ひしさまのみ、心にかかりたまへば、
「世に知らぬ心地こそすれ有明の月のゆくへを空にまがへて」
と書きつけたまひて、置きたまへり。
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【源氏物語 花宴 二分割 ①】
その日は後宴のことありて、まぎれ暮らしたまひつ。箏の琴仕うまつりたまふ。昨日のことよりも、なまめかしうおもしろし。 藤壺は、暁に参う上りたまひにけり。「かの有明、出でやしぬらむ」と、心もそらにて、思ひ至らぬ隈なき 良清、惟光をつけて、うかがはせたまひければ、御前よりまかでたまひけるほどに、
「ただ今、北の陣より、かねてより隠れ立ちてはべりつる車どもまかり出づる。御方々の里人はべりつるなかに、四位の少将、右中弁など急ぎ出でて、送りしはべりつるや、弘徽殿の御あかれならむと見たまへつる。けしうはあらぬけはひどもしるくて、車三つばかりはべりつ」
と聞こゆるにも、胸うちつぶれたまふ。
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【万葉集 二分割 ②】
《現代語訳その1》
海の神は不思議だな
淡路島をまん中に
置いて四国に白波を
巡らせ明石海峡から
夕方潮を満ちさせて
明け方潮を引かせるよ
激しく流れる波の音
恐れて淡路の島陰の
磯に隠れてこの夜が
いつ明けるかと待ちながら
眠れないでいたのだが
滝のほとりの浅野では
雉は夜(よる)が明けたよと
起きて騒いでいるようだ
船人たちよ時が来た
勇気を出して漕ぎ出そう
海は静かに凪いでいる
《現代語訳その2》
海神は霊妙なものよなあ。淡路島を海中に置いて、白波を四国の伊予の方までめぐらせた。月の出を待って夕方には明石海峡から潮が満ちて来、明けてくる頃になると潮が引いてゆく。この波の潮騒が恐ろしくて、淡路島の磯の陰に身を潜め、いつになったらこの夜が明けるだろうと待っている。寝るに寝られなくて待っていると、滝の上の浅野の雉が、夜が明けてきたよと立ち騒ぎ出した。さあ、一同、漕ぎ出そうではないか。海面も静かだし。
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【万葉集 二分割 ①】
万葉集第3巻388番歌
右歌若宮年魚麻呂誦之 但未審作者
訓読
海神は くすしきものか 淡路島 中に立て置きて 白波を 伊予に廻らし 居待月 明石の門ゆは 夕されば 潮を満たしめ 明けされば 潮を干しむ 潮騒の 波を畏み 淡路島 礒隠り居て いつしかも この夜の明けむと さもらふに 寐の寝かてねば 滝の上の 浅野の雉 明けぬとし 立ち騒くらし いざ子ども あへて漕ぎ出む 庭も静けし
※明石海峡は流れが速い。潮が満ちるとき海水は瀬戸内海に流れ込むので、船は東へ進めない(引き潮では逆になる)。北淡町浅野は淡路島西岸(瀬戸内海側)の湊だから、そこで引き潮を待っているのであれば大阪湾の方へ進もうとしている(都へ帰って行こうとしている)ことになる。
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