深夜営業の特殊なパーラーを舞台にした、丹本自警団の与野さんが主人公の短編「パーラー」。客も客ならウェイトレスも曲者揃いのようで…。
肌がひりつくような、それでいて綿にくるまれるようなひとときを。
kakuyomu.jp/works/168173306529

#すけりふ作品紹介 #すけりふ

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これまでのすけりふ短編の中で、倫理観がぶっちぎりでバグっているのは「がまのあぶら」です。
とある賭け酒屋にて、イカサマ騒ぎで殺された客を店主と助手が小部屋でバラして売る話。平然とした顔で死体をバラす峨嵋刺も、それに嫌な顔をしながら売り上げの勘定をする津田も、いつものことだと高級酒一杯でだんまりを決め込む常連客も皆どこか狂っている。

もちろん殺人は丹本でも重大な犯罪ですが、証拠と死体がなければ殺人罪の立証はできません。客に賄賂を渡して口をつぐませ、死体はどこか闇市に流してしまえばいいのです。津田も峨嵋刺もどこか他人事なのは、自らが殺人を犯したわけではないためでしょう。二人にとって重要なのは、死体の処分とそれらを金に替える手段のみです。

闇市へ流れていった臓器の一部は正式なドナーからの提供品として、何も知らない患者に移植されたりすることもあるそうですが、よくある話です。丹本では道徳を装うことが真の道徳なのですから。

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「がまのあぶら」
イカサマに巻き込まれた客が俺の店で死んだ。こんな時のためというわけではないが、大抵の賭け酒屋には、こうしたものを秘密裏にどうにかするための小部屋がある――

すけりふ世界における治安の悪さを象徴するようなお話です。おきにいり。


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