筑摩書房PR誌『ちくま』9月号より、蓮實重彦著〈些事にこだわり15〉「二十一世紀の日本の首都に於ける超高層ビルの林立はその国の凋落を予言しているように思えてならない」を読む。かつて平成の世に至るシブヤの文化で生き血を吸って生息していた人々からすれば、今の渋谷界隈の「再開発」は、文化的無用の長物でしかないということか。しかし一方で、文化というものは、いつか消えて無くなる宿命もあり、それが悲劇なのか喜劇なのかは誰にもわからない。
#蓮實重彦 #渋谷 #渋谷の再開発 #ちくま #筑摩書房

筑摩書房PR誌『ちくま』9月号が届く。まず楽しみにしていたのが、ヒグチユウコさんのこの表紙イラスト。タイトルは、「トラとサンゴの夜更かしデー」だそうです。《夜空でもみながらコーヒーでも》って、めっちゃリア充で優雅じゃないですか。二人（??）の兄弟の、知られざる過去が記されていました。
#ちくま #筑摩書房 #ヒグチユウコ #トラとサンゴ

筑摩書房PR誌『ちくま』8月号より、山下清海著「日本人が知っておくべきアジアでの戦争」を読む。先月にちくま新書から上梓した山下氏の『日本人が知らない戦争の話—アジアが語る戦場の記憶』。確かに、学校教育では、日米戦争の歴史に少し力点が置かれすぎたきらいもあって、日本人の大部分がアジアでの戦争のことをすぐに思い浮かべることができないかもしれない。著者自らによるフィールドワークからの“戦場の記憶”という点が頼もしい。
#山下清海 #日本人が知らない戦争の話
#ちくま #筑摩書房

筑摩書房PR誌『ちくま』8月号より、金井美恵子著「重箱のすみから22｜どのように言葉は痩せたと言うのか②」を読む。まさに重箱の隅を楊枝でほじくる話ではあるが、コロナ禍の影響に関わらず、言葉が痩せてきた、小太りになった云々よりも、私は言葉の発信力の退行もしくは言葉の発信の場の危うさを懸念する。とはいえ、ポストコロナ禍で、子どもたちの夏休みの宿題が、以前の量に戻ったかそれ以上になっているとも聞く。作文の原稿用紙の枚数が増えたのだとか。
#ちくま #筑摩書房 #金井美恵子 #コロナ禍