那覇市が90年代に編纂・刊行した「なは女性史証言集」の第4号。
公募により集められた、沖縄の女性25名による回想記を収録。
明治の首里に生まれた女性から、日本復帰前に本土から沖縄に嫁いだ女性までの波瀾万丈の人生が、本人による執筆・または親族らによる聞き書きで綴られています。
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多くの方にとっての大きな出来事は、やはり沖縄戦。
遺体が転がる戦場、泣き叫ぶ兵士、学友や幼子の死など、壮絶なエピソードが。
一方戦争以外では、自ら始めた商売や選挙出馬の経験、東京や南米への移住生活、ジュリ(遊女)として勤めた辻遊郭の話…と、実に多様です。
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共通しているのは、どの女性も大変な苦労の中で、懸命に働いてこられた事。
やがて歳を重ね、ようやく安心しつつも、家族と沖縄の将来を案じておられる事。
文章には不器用さもありますが、その飾らない真っ直ぐな想いが、胸に響きます。
女性達の様々な人生から、沖縄の歴史の断面が見えてきます。
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