今回の #東京 逃避行をまとめると、映画館で寝落ちし、新宿で酔い、歌舞伎町のホテルのトイレで狂喜した。

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『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』斎藤幸平
マルクス思想を専門とする気鋭の社会学者が、実際に社会の現場に行って実践することで、机上の理論にとどまらない現実を学び取ろうとする試みの記録です。目を引く長い表題では、象徴として、ギグワーク、狩猟、環境汚染の3つを採り上げていますが、これらにとどまらず計23もの多種多様な現場に自ら飛び込んで体験し、その実状を記録しつつ思想を深めて行きます。時期的には2020年4月からの約2年にわたっていて、結果的に新型コロナ禍での現代日本のリアルなルポルタージュともなっています。
様々な現場において、著者が一貫して前提として見ているのは、リソースの集団的共有すなわちコモンによる脱経済成長の資本主義です。その観点において、ささやかな一歩であっても非常に重要な示唆を含んでいるものもあれば、一見よさそうでいて実は欺瞞あるいは自己満足に過ぎないものも…

[2023/03/31 #読書 #ぼくはウーバーで捻挫し山でシカと闘い水俣で泣いた #斎藤幸平 #KADOKAWA ]

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