"『生きる』のテーマは、人生で大事なものはなにか、自分の人生をどう生きるか。他人がどう思うかではなく、自分がなにをすべきかということ。たとえ世間から称賛されなくても、それが自分の成すべきことだからやるのだ。このささやかな貢献が誰かのためになっていれば幸いだという人生観です。
それは、イシグロがこれまで小説を通して伝えてきたものととても近しく、私はまさにそういう人生観に魅了されているひとりであります。
さらにイシグロは本作のインタビューでこのようなことを付け加えています。「自分自身にとっての勝利の感覚をもつことが大切。少しだけ自分を超えるのです。だれにも認識されないかもしれないが自分にとっては大切なことなのです」人生は受け身でいてはならないということが加えられているのですが、そこもポイントだと思います。"
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