D・W・グリフィス監督の映画『國民の創生』（1915年）を鑑賞。主演はリリアン・ギッシュ、メイ・マーシュ、ヘンリー・ウォルソール。南北戦争、リンカーンの暗殺、白人と黒人の凄絶な対立を描いたアメリカ創生史。映画は劇画であり、抽象的に大胆に描かなければならない、という頑なな信念が感じられる大作。もう既にグリフィスのこの映画で、作術できうるであろう映画的技術は出尽くしているかのようで、その後の映画は、もはやトーキーであれカラーであれCGであれ、彼の映画の焼き増しに過ぎないのだ。
#國民の創生 #グリフィス #リリアンギッシュ #サイレント映画

D・W・グリフィス監督の映画『イントレランス』（1916年）を鑑賞。主演はリリアン・ギッシュ、メイ・マーシュ、ロバート・ハロン。“イントレランス”（不寛容）にまつわるエピソードを、4つの時代から煎じ詰めて折り重ね、荘厳なる人間性の醜悪と普遍的な寛容のやるせない悲喜劇に仕立てた歴史的名作。とはいえ、創るのもたいへん、観るのもたいへんという長篇であり、映画の底知れぬ深みを感じざるをえない。
#イントレランス #グリフィス #リリアンギッシュ #サイレント映画

やっぱりフリッツ・ラングの『メトロポリス』は侮れないねえ。とてつもなく現代的で、大きなテーマを抱えた映画だ。
#フリッツラング #メトロポリス #サイレント映画