『ノッティングヒルの恋人』
微妙な人間関係に振り回されて悩む姿はヒュー・グラントの十八番。
困った顔が板につきすぎてるけど、大好き。
この作品は、まあまあ好きだけれど、『フォー・ウェディング』には及ばない。ところどころほんとうに面白いから、欠点を直せばきっと傑作になったはず。
馬雑誌の記者としてホテルでのインタビューに紛れ込んでしまった後の展開が、何度見ても笑える。
ラブ・ストーリーとして共感できないのは、アナのキャラクターと2人の心情の揺れの描かれ方が雑だからだと思う。なぜアナがウィリアムに序盤で突然キスをしたのかも謎(ウィリアムが当惑してくれたのが救い)で、なぜ好きになったのかも描かれていない。メディアがウィリアムの家に押しかけてきた時のヒステリーも謎。あんな意味不明な怒り方をされたらフツーは恋も冷めるはずなのに、なぜウィリアムはあんなに未練をひきずり続けていたのか(ウィリアムならば決して顔重視で恋をするはずはない)。
あと、これは単なる好みだが、ジュリア・ロバーツはクルクル髪の方がかわいい。
#ジュリアロバーツ #映画 #ノッティングヒルの恋人 #ヒューグラント
『ペリカン文書』
中学の頃に見て以来、久しぶりに。
教授と弟子(学生)が付き合ってるという設定は、今だとNGだなぁ…
ストーリーは、さすがジョン・グリシャムって感じで面白いのだけれども、デンゼル・ワシントン以外の登場人物が似たような男ばっかりで、なかなか頭の中で整理できないのが難点。赤い帽子をかぶった殺し屋を殺したのが「CIAが雇ったヤツ」って最後に明かされても、え~~と?みたいな。コール補佐官は『ゴースト』の、あの悪い奴を演じた人か。
ジュリア・ロバーツの、半泣きの演技はとても上手。鼻をヒクヒクさせたり、頬をこわばらせたり、怯えてますっという表情は、かわいい。大きな口をパカっと開けて笑うジュリア・ロバーツが一番好きだし似合うけれど、この頃のジュリア・ロバーツはたしかキファー・サザーランドとすったもんだあって傷心気味の頃で、明るく暮らしていなかったであろう時期。
それにしても、デンゼル・ワシントンと掃除係のおじいさん以外、みんな白人ってどうかと思う。これが当時のホワイトハウス周りとマスメディアのリアルだ、というキャスティングなのだろうか(汗)?
#ジュリアロバーツ #デンゼルワシントン #ペリカン文書 #映画
『プリティ・ウーマン』
エドワードがヴィヴィアンを「囲ってあげる」提案をしてヴィヴィアンが傷つくシーンの残酷さ。貧困ゆえ性産業にまで追い詰められた女性、それを「自己決定」だと雑に言ってのける男たち、構造化された性差別。エドワードの無意識かつ激烈な仕打ちに絶句する。私がヴィヴィアンだったらここでエドワードを蹴り倒して部屋を出て行くだろう。
エドワードは何が問題だったのか理解して悔い改めたのか?あんな一朝一夕に人は変われるわけなかろう…と思うのだけれどそこはフィクションだしな、と大目に見るならば、この映画は「シンデレラストーリー」どころか、「収入以外に何の魅力もない男性が、聡明で超絶寛大な女性に魂を救われた」点が物語の本質ではないか。最後のヴィヴィアンのセリフが、すべて。
でもエドワードがあの弁護士にヴィヴィアンの素性をバラしてしまったことで、ヴィヴィアンはこの先、エドワードが生きる世界で平穏に暮らしていけるのか、とても気がかり。
ちなみに、オープニングでエドワードが車を走らせてるときの曲が好き。
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