フロムは倫理と良心を「権威主義的」と「ヒューマニズム的」に分けて考察している。
「ヒューマニズム的倫理」は、徳と罪の基準を決めるのはあくまでも人間自身であり、人間を超えた権威ではないという原理にもとづく。さらには、「善」とは人間にとってよいものであり、「悪」とは人間にとって有害なものであるという原理にもとづく。フロムはこれを「倫理的価値の唯一の基準は人間の幸福である」とも言い換えている。
「ヒューマニズム的良心は、われわれが懸命に喜ばせようとしたり、期限を損なわないようにしようとしたりする権威の内面化された声ではない。それは、すべての人間の内にあり、外部の罰や賞賛から独立したわれわれ自身の声である」
『エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる』岸見一郎著 講談社現代新書 より
権威主義的はその逆、服従のみを求めてくる。
これを読んで真っ先に思ったのは、マストドンが生まれた理由から、ここ、マストドンにお集まりの皆さんは真の世界市民であり、ヒューマニズム的良心を求める皆さんなんだなあと思った。
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