先日の京都精華大学での講義で参考にした、沖縄の音楽の本がこちら。
民謡研究誌の発行やラジオ番組の司会でも知られる、在野の研究者・仲宗根幸市氏の名著です。
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①『「しまうた」流れ』は、沖縄の音楽を民謡・古典音楽・古謡・新歌などに分類、それぞれの成り立ちや役割をわかりやすく解説。
②「南海の歌と民俗」では、古代まで遡る民謡の起源、八重山・宮古・奄美までの歌の比較や遷移など、さらに深掘り。
③「恋するしまうた 恨みのしまうた」は、沖縄の木やり歌「国頭サバクイ」や道化師「チョンダラー」、奄美の哀歌「かんつめ節」や怪談「いまじょう小」などの謎に迫る研究書。
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沖縄の音楽は、聴くだけに留まらず、歌詞の意味やその背景を知ればもっと楽しくなります。
地理や歴史、暮らしや風習、食べ物からラブストーリーまで、音楽の扉の向こうに広がる沖縄文化の世界に、仲宗根氏の本でぜひ触れてみてください。
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牧港篤三氏は、1912年那覇生まれの作家。
’37年より新聞記者となり’48年には地元紙「沖縄タイムス」を創刊。
反戦運動への参加や詩人としても活躍し、多くの著書を残しました。
その遺作となった一冊がこちら「沖縄人物シネマ」。
氏が出会った多くの作家・アーティストを紹介するエッセイです。
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第一章には、県外から沖縄を訪れた作家達が登場。
B.リーチや柳宗悦・浜田庄司。
井上靖や小林秀雄、円地文子・瀬戸内晴美・平岩弓枝。
さらに川端康成・菊池寛・司馬遼太郎・岡本太郎…と、錚々たる顔ぶれ。
それぞれの記述は簡潔ながら、沖縄での意外な言動も書かれており、興味深い内容。
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第二章は沖縄の文化人達。
芸術・工芸家、研究者、政治家や実業家から、詩人やジャーナリストまで。
名前や略歴だけしか知らなかった沖縄の先達の、素顔が垣間見えます。
巻末には、著者の遺族による牧港氏自身の最後のエピソードも記載。
人の温もりを感じさせてくれる、素晴らしい著作です。
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今日5月5日は子どもの日。
お家で鎧兜を飾る方もおられるでしょう。
沖縄でも、琉球時代の人々が戦の際に身につけたのは、大和式の甲冑でした。
こちら「琉球戦国列伝」には、当時の鎧兜のスタイルが詳細に描かれ、説明されています。
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同書によると、大和式とはいえ兜の額の飾り”鍬形”には琉球独自のデザインがあったそう。
また武器も日本刀の鞘に朱漆や螺鈿の装飾を施したり、中国式の青龍刀や火砲も用いられました。
一方で、王宮での儀式の際は、正装として中国(明)の官僚と同じ服を着用。
日中両方の文化の影響が見られます。
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「琉球戦国列伝」には、古琉球時代に活躍した武将や王様・お姫様、文人からノロ(神女)まで、個性溢れるキャラクター達63名が登場。
それぞれのドラマから、琉球の歴史を学ぶ事ができます。
より詳しく知りたければ「琉球王朝のすべて」、小学生から読める「琉球という国があった」などもぜひ。
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『西石垣友里子展Ⅳ』は、今日・明日残り2日です!
(4月12日(水)まで /11:00〜19:00)
ホルトノキ・ヤマグルチ・相思樹…など、沖縄の木の個性的な木目。
西石垣さんの手になる、繊細な彫り跡。
その重なりから生まれる美しさは、光の当たり方によっても刻々と変化します。
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作品に用いられる樹木の事が知りたくなったら、写真2枚目の「沖縄の身近な植物図鑑」が便利。
沖縄本島と伊江島を中心に、約1,000種の植物を掲載。
花・葉・実・幹などを捉えた、4,000点もの写真が圧巻です。
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実は昨日(4/10)、著者の名嘉初美さんがまめ書房にお越しくださいました!
本にサインもいただいています。
ご来店ありがとうございました🙏😊
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沖縄の名作ファミリー漫画「ホテル・ハイビスカス」。
以前ご紹介した新潮社版は、1980年代の作品でした。
こちらはその後の97年から描かれ、沖縄の出版社・ボーダーインクより刊行された4巻です。
やんちゃな小学生・みえこと、”インターナショナル”な家族達が、さらにパワーアップして大活躍!
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心温まるホームドラマの中には、沖縄ならではの様々な事柄が織り込まれています。
キジムナーや石敢當・旧盆などの、伝承や信仰。
方言札や具志堅用高さんの活躍など、沖縄の近・現代史のエピソード。
そして沖縄戦や米軍基地、米軍人と沖縄人との間に生まれた子ども達の事も。
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前作同様、作者は沖縄の”明るさ”だけを描くのではなく、過去に受けた痛みや現在も続く苦しみから目を逸らしません。
そしてそれに向き合う人々の暖かな言葉や、勇気ある行動を通して、著者の想いを示していきます。
描かれた一コマ一コマから放たれるメッセージは、今こそ私達が耳を傾けるべきものばかりです。
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沖縄戦で多くの犠牲を出した、「ひめゆり学徒隊」。
戦後、生き残った女性達は、戦場での体験や現在の心境を歌に詠みました。
こちら『ひめゆりたちの「哀傷歌」』は、それらの歌を数多く紹介しながら、彼女らが目の当たりにした沖縄戦の姿と、戦後も終わらぬ悲しみを浮き彫りにする本。
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“蛆じゅわじゅわ虱は走る壕内に血の匂ひ・便尿の匂ひにむせぶ”
“自決せし兵の体は飛び散りて我が目なかひに手のひら一つ”
本書では、生々しい戦場の匂いや、目に焼き付いた光景が詠まれた歌を、その作者と共に紹介。
また他の証言集などを参考に、歌の意味する状況や背景も詳しく解説しています。
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歌には、戦後も消えない辛い記憶や、生き残った罪悪感も詠まれます。
“「お母さん死にたくない」とひめゆりの亡友の声聞こゆ潮騒の中”
“生きてあるうしろめたさを推して入る資料館によみがえる砲の響き”
この鎮魂の祈りの歌を、私達は何度でも読み返し、また多くの方に届けねばと思います。
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沖縄の出版社・ボーダーインクの編集者/ライター、新城和博さん。
90年代から多くのエッセイやルポを書き、読者を魅了してきました。
そんな新城さんが、今月上梓したばかりの新刊「来年の今ごろは」。
2015〜22年末までの”ごく私的な歳時記”をまとめた、味わい深いエッセイ集です。
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馴染みのマチグヮー(市場)や本屋、石焼き芋屋さんの事。
ちょっとドキドキする、理髪店まーい(めぐり)。
首里城焼失や、コロナ禍で気づいた事。
タコライス・ギャップの驚きと、煮付けの哀愁。
なんでもない日常の楽しみや発見が、たっぷりのユーモアと数滴のペーソスを交えながら綴られます。
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沖縄に生まれ育った新城さんならではの視点や感じ方に、地元の方々なら共感を、県外の読者なら新鮮な驚きを覚えるでしょう。
肩の力を抜きつつも円熟の妙味が感じられる文章は、読み出すと止まりません。
まめ書房的2023年新刊・エッセイ部門、最高傑作の予感…いえ、確信が生まれました👍
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昨年の「オキナワノスタルジックタウン」、今年の「リメンバリング オキナワ」と、沖縄の昔の景色を偲ばせる新刊が注目されています。
2000年代に刊行されたこちらの2冊も、今となっては懐かしい沖縄の風景を見せてくれる本。
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「細道の奥」は2001年刊、那覇の路地裏の写真集。
黒ずんだコンクリートの家屋やビルと隣り合う、古びた木造・赤瓦の民家。
忽然と現れる薄暗い店舗、ミントグリーンに塗られた壁。
スマホのマップも無い90年代、入り組んだ路地を縫って撮られた写真からは、”迷い子になる楽しみ”が感じられます。
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「沖縄のおもしろ看板★スター」は2008年刊、沖縄の店舗や標語・注意喚起などの看板から、思わず笑う傑作?を集めた一冊。
ユーモア溢れる標語、ウチナーグチ(沖縄語)のダジャレ店名、書き間違えた警告…などなど。
沖縄の景色や言葉が”全国標準化”する中で、こんな看板も今や希少かもしれません。
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【イベントのお知らせ】
今月25日開催のこちらのイベント、まめ書房での現地参加は満席ですが、オンライン参加(無料)ならまだ残席がございます🖥️
『聞く、読む、語る「つながる沖縄近現代史」トークイベント』
出演:岸政彦×古波藏契×前田勇樹
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ベストセラー本「つながる沖縄近現代史」の編/著者、前田勇樹さん・古波藏契さんと、社会学者・岸政彦さんが、その著書や沖縄の歴史について語り合います。
来場者の方々との意見交換もありの、自由なセッション。
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参加ご希望の方は、下記リンクの申込フォームよりどうぞ!
https://forms.gle/b2GVSSLoudjWUEXu7
日時:2月25日(土) 16時〜
企画:つながる沖縄近現代史 編者グループ
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今日は旧暦1月1日、いわゆる旧正月。
旧暦を重んじる沖縄では、“いーそーぐゎちでーびる”(いいお正月でございます)と挨拶を交わし、年始の挨拶回りやヒヌカン(火の神)のお供えなどを行う地域や家庭も少なくないそう。
*
こちら「沖縄の祝祭と年中行事」は、旧正月や浜下り(ハマウリ/旧3月3日の女性の節句)など、沖縄の伝統的な年中行事と、結婚・出産・長寿などの儀礼を解説した本。
それぞれの起源や具体的なやり方、独特なお供え物や料理・お菓子などが、美しい写真やイラストと共に丁寧に説明されています。
*
「沖縄しきたり歳時記」も、行事の意味や由来を楽しく解説してくれる良書。
沖縄の旧暦の行事文化が、どのような歴史を経てきたのかが解ります。
この本によると、2033年は旧暦8月の秋分と11月の冬至の間が短く、9月と10月が収まらない!という「旧暦2033年問題」が危惧されているそう…心配です😅
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#沖縄の祝祭と年中行事 #渡口初美 #国際料理学院
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今日は旧暦1月1日、いわゆる旧正月。
旧暦を重んじる沖縄では、“いーそーぐゎちでーびる”(いいお正月でございます)と挨拶を交わし、年始の挨拶回りやヒヌカン(火の神)のお供えなどを行う地域や家庭も少なくないそう。
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こちら「沖縄の祝祭と年中行事」は、旧正月や浜下り(ハマウリ/旧3月3日の女性の節句)など、沖縄の伝統的な年中行事と、結婚・出産・長寿などの儀礼を解説した本。
それぞれの起源や具体的なやり方、独特なお供え物や料理・お菓子などが、美しい写真やイラストと共に丁寧に説明されています。
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「沖縄しきたり歳時期」も、行事の意味や由来を楽しく解説してくれる良書。
沖縄の旧暦の行事文化が、どのような歴史を経てきたのかが解ります。
この本によると、2033年は旧暦8月の秋分と11月の冬至の間が短く、9月と10月が収まらない!という「旧暦2033年問題」が危惧されているそう…心配です😅
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【イベントのお知らせ】
来年2月、注目のイベント。
『聞く、読む、語る「つながる沖縄近現代史」トークイベント』
出演:岸政彦×古波藏契×前田勇樹
開催場所は…まめ書房です!
沖縄史の若手研究者であり、ベストセラー本「つながる沖縄近現代史」(ボーダーインク/2021)の編/著者、前田勇樹さん・古波藏契さんと、気鋭の社会学者・岸政彦さんが、その著書や沖縄の歴史について語り合います。
来場者の方々との意見交換もありの、自由なセッションです。
参加ご希望の方は、下記リンクの申込フォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/b2GVSSLoudjWUEXu7
日時:2月25日(土) 16時〜
場所:まめ書房(神戸市東灘区岡本1-12-26マンション藤105)
現地参加:限定10名/参加費1,000円
オンライン参加:90名
企画:つながる沖縄近現代史 編者グループ
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【イベントのお知らせ】
来年2月、注目のイベント。
『聞く、読む、語る「つながる沖縄近現代史」トークイベント』
出演:岸政彦×古波藏契×前田勇樹
開催場所は…まめ書房です!
沖縄史の若手研究者であり、ベストセラー本「つながる沖縄近現代史」(ボーダーインク/2021)の編/著者、前田勇樹さん・古波藏契さんと、気鋭の社会学者・岸政彦さんが、その著書や沖縄の歴史について語り合います。
来場者の方々との意見交換もありの、自由なセッションです。
参加ご希望の方は、下記リンクの申込フォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/b2GVSSLoudjWUEXu7
日時:2月25日(土) 16時〜
場所:まめ書房(神戸市東灘区岡本1-12-26マンション藤105)
現地参加:限定10名/参加費1,000円
オンライン参加:90名
企画:つながる沖縄近現代史 編者グループ
#聞く読む語るつながる沖縄近現代史トークイベント
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