『この本(二十世紀の神話)は、カトリック教会の教義のすべて、まさにキリスト教の原理を嘲り、それらを完全に拒否している。新しい宗教、あるいはドイツ教会創設の必要性を説き、次のような原理を宣言している。「今日、新しい信仰、血の神話、人類の神聖な存在を血によって擁護することへの信仰が目覚めようとしている。古き秘蹟に取って代わりそれに打ち勝つ神秘を北方の血が象徴しているのだ、という絶対的な知識を具現する信仰が」』
ヴァチカンの新聞「ロッセルヴァトーレ・ロマーノ」紙
#二十世紀の神話
【アドルフ・ヒトラーが語る二十世紀の神話が売れたわけ】
「この書物(二十世紀の神話)が司教教書でとりあげられたときになって、 やっと売行きが伸び始め、初版の一万部が売り切れた。 第二版は、いってみればミュンヘン枢機卿ファウルハーバーのおかげで世にでたのだ。かれはばかなことに、 司教会議でローゼンベルクを攻撃したり、かれの本を引用したのだ。この本を党側の異端の著として禁書に指定した結果、かえってその売行きが伸びた。そして教会が、 ローゼンベルクの思想を論駁した註釈書をすべて刊行し終えたとき『二十世紀の神話』は二〇万部売れていたのだ」
ヒトラー権力への道
P193-194