塊魂サウンドトラック「塊フォルテッシモ魂」 - NBGI (2004)
ゲーム「塊魂」のステキサウンドトラック。ナムコのサウンドクリエイターと著名歌手によって作り上げたゲームのアルバム。これまでには考えられなかった大物歌手をフューチャーしてのアルバムになっていることや、独特な世界観、キャッチーなメロディーが高い評価を得た。後作品に比べるとストレートな楽曲が多く聴きやすいのも評価が高い理由であろう。ゲームをやったことない人でもこのアルバムを聴けばゲームの雰囲気がわかる意味でもゲームサントラとしてお手本と言える一枚である。このシリーズのアルバムはどれも良いのでオススメである。
(配信なし)
#今日の1枚
セイレン - al.ni.co (1999)
WANDSを抜けた上杉昇(vo)、柴崎浩(gt)によるユニットal.ni.coの唯一のアルバム。全編グランジロックの1枚となっており、WANDSを聴いていた人としたら想像もつかない泥臭い暗いロックになっている。
ほぼ全曲が上杉昇の作詞作曲であり、この当時の上杉昇がやりたかった音楽は表現されていると思える(このアルバムの曲が後のベストアルバムで多く収録されている)。しかしこの後解散してしまい、互いに別の道を歩むことになることから柴崎浩には思うところはあったのだろう。
結論として、グランジロックの90年代のブームは中盤に終焉を迎えており、個人的には遅すぎたグランジロックの名盤と評せざるを得ない。だが、このアルバム位、暗くロックで叫んでいて、ギターが暴れている1枚もないのではないだろうか。
(配信なし)
#今日の1枚
PIECE OF MY SOUL - WANDS (1995)
90年代から活躍している音楽ユニットWANDSの第2期最後のアルバム。この辺の事情は複雑である。
このアルバムではvo上杉昇がロック色というかグランジの色を色濃く出したアルバムなため、それまでのWANDSよりロック色が強いアルバムになっている(そしてこの後シングル2枚をリリースしてvo,gtの2人は脱退した)。
しかしこのアルバム1枚で評価をするとバランス良くロックなアルバムに仕上がっている。グランジの色が強い曲も多いがメロディアスなロックナンバーが並び間にバラードも挟まる構成となっている。当時「WANDS」を求めていたファンはどう思ったかはわからないが、ロックファンにはどこか刺さる1枚になったのではないかと思う。
そして、上杉昇はこの後独自の路線を進んでいく。
(配信なし)
#今日の1枚
結束バンド - 結束バンド (2022)
アニメ「ぼっち・ざ・ろっく」の劇中内バンド結束バンドの1stアルバム。劇中内バンドではあるが、現実ではメンバーの声優4人が歌うバンドの場合を結束バンドと言う事もある。音楽的ルーツは2000年代のギターロックにあるとインタビューで語っており、このアルバム全曲ギター2本、ベース、ドラムのみの姿勢を貫いている。大半の曲のボーカルは長谷川育美が担当しており、その歌唱力の高さに驚いた人は多かったという。高校生バンドにしては演奏力が高すぎるのはご愛嬌だが、この2022年に硬派と言ってもいいギターロックバンドアルバムの名盤が生まれたことは高く評価していいと思う。アニメ発のアルバムと思わずに軽い気持ちで聴いて撃ち抜かれて欲しい、そんな1枚。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/5ZGzGGNAB6U7QlKpdaMu0d
#今日の1枚
ボーカロイドは終末鳥の夢を見るか? - sasakure.UK (2010)
同人活動をしていたsasakure.UKのメジャーデビューと言っていいボーカロイドアルバムの1枚目。音声合成技術の「ボーカロイド」をボーカルにしてsasakure.UKが自身の世界観を表現した1枚のアルバム。別の言い方をすればこのアルバムはボーカロイドでなければ表現できなかったのではという位の個性全開のアルバム。ただしその世界観はこのアルバム1枚の中にしっかりと収められておりアルバムを聴き終わった時の満足感は非常に高い。2023年現在技術は進化しており拙いところはあるものの、ボーカロイドと電子音楽に抵抗がなければ一聴の価値はあると言い切れる名盤。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/3DbiZ6imIIrV17KilM8TEi
#今日の1枚
Raising Your Voice... Trying To Stop An Echo - Hammock (2006)
アメリカ・ナッシュビル出身のポストロック・デュオHammockの2ndアルバム。ジャンルはアンビエント/ポストロックとして称されているようだ。柔らかなフィードバック・ギターに美しいシンセが全体を支配する。リピート再生しているといつのまにか2周目が始まっている、それくらい自然な流れのアルバム。アルバムジャケットのように澄んだ青空のような1枚。
Hammockはどのアルバムも傑作なのでこのアルバムが気に入った人は他のアルバムも気にいるはず。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/2AbCfihy80zuR1mPwN5yLl
#今日の1枚
Spark of Life - Marcin Wasilewski Trio with Joakim Milder (2014)
ポーランドのピアニスト、マルチン・ボシレフスキ・トリオの4枚目のアルバム。本作では数曲テナーサックスも入っている。いわゆる静音ジャズと言われるピアノ中心のトリオジャズだが、美しいピアノの存在感が際立つ非常に聴きやすい1枚。ベースとドラムも裏方に徹するわけでもなく、トリオジャズの魅力が詰まった万人にオススメできる名盤。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/6xryZq7zr0ukHTMLRgGLoS
#今日の1枚
Trigun: The First Donuts - 今堀恒雄 (1998)
アニメ「トライガン」のサウンドトラックの1枚目。ギタリスト今堀恒雄としてのギターの引き出しがアニメの作品とマッチした名盤となっている。ブルース、ロック、エレクトロなどジャンルは様々だが聴き心地の良いサウンドが魅力的だ。菅野よう子作品でのギターも氏が担当していることが多く、耳馴染みのある音と感じる人もいるかもしれない。H.Tことヒューマノイド・タイフーンのOP曲は必聴。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/2GIZ52Vb5m6s7KV2SRxT4h
#今日の1枚
ぐるみん オリジナルサウンドトラック - Falcom Sound Team jdk (2004)
オバケと一緒に街を救うために立ち上がる少女のアクションRPG「ぐるみん」のサウンドトラック。CD2枚組のサントラ。オバケや少女が題材なので、楽曲群は全般ファンシーな曲調。ただし、音楽には定評のあるFalcomサウンドチームなので個々の曲で様々なジャンルの音楽を持ち込んだり個性豊かなアルバムとなっている。しかしアルバムとしては流石の老舗Falcomと言うべきかバランスよく曲が配置されており、ゲームをやったことない人でも楽しめるアルバムになっている。ゲームも含めて隠れた名作。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/6KBRNFjfIQiQPHTNdyIjYZ
#今日の1枚
WORLD DOMINATION - BAND-MAID (2018)
日本の女性5人によるロックバンドのメジャー2ndアルバム。バンド名の通り、ライブやMVではメンバーはメイド服を身にまとって曲を披露するが、その曲は本気のハードロックだ。このHR/HMのHRを今の時代で本気でやっているバンドには世界からの人気も高い。この2ndはメジャーデビューからの2枚目のアルバムで、曲も録音もレベルアップした1枚となっている。これ以降更にHR路線を強めているバンドはどこに向かうのか注目の彼女たちだ。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/7126IZsEVmCi2VxASFaI1c
#今日の1枚
シフクノオト - Mr.Children (2004)
日本の大人気バンドMr.Childrenの2004年リリースのアルバム。バンド結成から30年以上経った現在も活動を続けるバンドであるが、大ブレイクしてから10年位経った頃のアルバムになる。良くも悪くもフロントマンである桜井和寿の楽曲の色が全面に出ているバンドではあるが、このアルバムでは大病を経た桜井和寿の強みが更に増した1枚に思える。暗い楽曲と明るい楽曲の配分が釣り合ってる1枚ではないだろうか。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/3NVHzEmbCyIfyErbNROeAz
#今日の1枚
VOXXX - 電気グルーヴ (2000)
日本のテクノグループ、電気グルーヴの2000年の作品。このアルバムはピエール瀧、石野卓球の二人体制になってからの最初のアルバムになる。このアルバムでは電気の持ち味であるところの変な曲も真面目な曲も作れるところがしっかりと出ており、1枚のアルバムとしての完成度が高い。ガチなテクノゾーンとネタ曲(もちろんオケはまとも)のゾーンが波の流れのように並べられているところが大きい。ただし、電気グルーヴのアクの強さは変わらないのでそれを受け付けないと聴けないアルバムではある。好きな人には刺さりまくる脅威の1枚。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/4fZEU4Ue0lrbdYaEZmdtue
#今日の1枚
Slania - Eluveitie (2008)
スイスのフォーク・メタル、というより民族楽器を取り入れたデスメタルという方が近い、Eluveitieの2ndアルバム。後に女性ボーカルをメインにした曲も増え楽曲の幅が広がるが、このアルバムでは民族色を強く出した疾走感のあるデスメタルの1枚となっている。しかしメロディーやアレンジは素晴らしく、バンドのファンからも評価の高い1枚となっている。デスボイスが受け入れられる方は是非。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/4UEyHAjtjEs3JNjR4NyyMJ
#今日の1枚
CORKSCREW - 黒夢 (1998)
90年代に活躍した日本のロックバンド(ユニット)黒夢の活動停止前のラスト・アルバム(10年以上経ってから再活動はしている)。当初はヴィジュアル系バンドとして活動していたが徐々にパンクロック色が強くなり、最終的に辿り着いた音楽がこの攻撃的なパンクロックの1枚である。曲どころか録音されている音までもが攻撃的。それ故にロックファンからは高い支持を得たアルバムとなった。もしかしたらヒットシングルしか黒夢を知らない人は困惑するかもしれない、それほどの1枚。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/0vRy8v9uPU6R5zY1VJYWGX
#今日の1枚
In Search Of Sunrise 4: Latin America - Tiësto (2005)
トランスの大人気DJ TiëstoによるトランスmixシリーズIn Search Of Sunriseの第4弾、2枚組CDでリリースされた。In Search of Sunriseシリーズは現在もmixするDJが代わっているものの続いてる人気トランスmixシリーズである。本盤はその中でも人気が高く、個人的には夏らしさを感じさせる作品だと感じている。トータルで2時間半当時のトランス楽曲に浸れる名盤。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/34Fv5cFmZXIHGOyNVWR7NM
#今日の1枚
ARJUNA into the another world - 菅野よう子 (2001)
菅野よう子によるアニメ地球少女アルジュナのサウンドトラック。サントラは2枚あり本作はその1枚目。2枚あるのだがこの1枚目のアルバムの完成度が非常に高い。菅野よう子のアニメサントラは曲数が多いため、1作品でも枚数が多いことが多いのだが、アニメサントラ1枚を推薦する時にはこの1枚を挙げている。このアルバムをどう表すのがふさわしいのか難しいが、これはポストアポカリプスのアルバムと言っていいのではないかと思っている。菅野よう子らしい民族音楽色のある楽曲や、後の攻殻機動隊SACに通ずるようなデジタルな楽曲の数々。名盤。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/49uGwPXsVfNO8jtV5Hp4dU
#今日の1枚
Eyja - 原田知世 (2009)
女優であり歌手である原田知世の2009年のアルバム。原田知世は1990年代にトーレ・ヨハンソンとスウェディッシュポップスのアルバムを作っていたが、このアルバムはアイスランドにてレコーディングしており、どことなくJPop離れした雰囲気もある。全編アコースティック中心なアレンジで原田知世のボーカルを堪能できるアルバムとなっていて、若い頃の原田知世とはまた違った魅力がある1枚になっている。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/3Wv4hXhZM32KroKSsTvBqM
#今日の1枚
R4 RIDGE RACER TYPE 4 DIRECT AUDIO - Namco Sound Team (1999)
ナムコが出しているゲーム「リッジレーサー」4のサウンドトラック。レースゲームの音楽に相応しく疾走感溢れる曲が多い。ジャンルとしてはRock, Jazz, Drum'n' Bassなど幅広く収録されている。リッジレーサーシリーズでも特に評価が高く、ナムコの音楽チームのレベルの高さを改めて世に知らしめた1枚と言える。残念ながらこのアルバムは配信はされていない。
Sunbather - Deafheaven (2013)
ポスト/シューゲイザーブラックメタル・バンドDeafheavenの2ndアルバム。全編デスボイスなので受け付けない人は受け付けないとは思う。しかしその反面サウンドは美しい轟音メタルサウンドが奏でられており、その調和に惹き付けられたファンも多いのかもしれない。突き刺さる人にはとことん突き刺さる音楽。そういう人によるものか評価が高い1枚。
https://open.spotify.com/intl-ja/album/2kKXGWaCEl06EKZ4DxBJIT
#今日の1枚