こちら「八重山人の肖像」は、様々なジャンルで活躍する、八重山出身の人々を紹介する本。
石垣島の出版社・南山舎の雑誌「情報やいま」にて、1994年から2003年まで連載された記事をまとめたものです。
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登場するのは、まだ芸名が”星美里”だった20歳の夏川りみさん、具志堅用高さん、BIGINなど著名人をはじめ、地元の舞踊家・医師・作家・教師、工芸職人・農家・バスガイドに神女…など総勢105名。
特に音楽の分野は、民謡の重鎮から若きロッカーまで多彩で、さすが歌の島・八重山と感心します。
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一人ずつの紹介文は、経歴や仕事の内容を中心に簡潔にまとめられているものの、もう少し本人の肉声も聞きたいところ。
むしろ一瞬の表情を捉えた写真が、その人の内面を雄弁に語っているかもしれません。
八重山の島々の文化と歴史、人の豊さを実感できる一冊です。
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日本最西端の地、与那国島。
沖縄島から南西へ500km以上、台湾まで110kmほどに位置するこの島は、ダイナミックな自然と、琉球やアジア各国の影響を受けた独自の伝統文化を今に残します。
そんな与那国の人々と風景を、力強いモノクロ写真でとらえたのがこちら「西浦宏己写真集 与那国島」。
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神秘的な祭祀を司る神女達、漁や畑仕事に汗を流す男達。
無邪気に遊ぶ子ども達、集落全員で盛り上がる大綱引きや村芝居。
荒々しい海と潮風を浴びる亀甲墓、岬を駆ける山羊や与那国馬。
豊かで時に厳しい自然と、そこで逞しく暮らす人々の姿に、心を掴まれます。
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巻末には撮影者自身による解説と、作家/詩人の石牟礼道子による、与那国を巡るファンタジーを収録。
刊行は1979年なので、撮影時期は70年代後半、写真の小学生達も今や50代。
失われた景色も、また変わらぬ景色もあるでしょう。
写真を見ていると、それを確かめに与那国に行きたくなります。
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こちら「夕凪(ゆーどぅりぃ)の島」(2013)は、石垣島出身の著者・大田静男氏による随筆集。
同島の出版社・南山舎の雑誌「やいま」連載記事を中心に、50篇あまりを収録。
副題「八重山歴史文化誌」の通り、八重山諸島の歴史や民俗を掘り起こしながら、現代社会までを鋭く見据え、論じています。続く→
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語られるテーマは、八重山の神話や伝承、気候風土に生き物、唄や祭祀など様々。
歴史では1771年の大津波、沖縄戦の戦争マラリア、そして現代の尖閣諸島問題までも。
視座は常に八重山に置かれ、島々固有の文化や暮らしを鮮やかに描く一方、日本や沖縄島さえも相対化し、時にその欺瞞を批判します。
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著者の大田静男氏は、1948年石垣市生まれ。
地元の新聞社や博物館での勤務を経て、八重山の芸能・歴史・戦争・ハンセン病などのテーマを研究、多くの書籍を執筆。
この本も、八重山という場にいてこそ見える沖縄・日本・アジアの姿を、実直な文で綴った名作です。
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