『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成
急成長中の新興IT企業の入社試験で、最終選考に残った6人の大学生。1ヶ月後に行うグループディスカッションの内容次第で全員に内定を出すと言われた彼らは、頻繁に集まってテーマについて議論しつつ、互いに親しくなっていきます。しかし当日になって突然、内定を出すのは1人であり、全員で議論して最も相応しい1名を決めろ、と無茶な指示に変更されます。困惑する彼らは、ふと部屋の片隅に置かれていた謎の封筒によって、更に翻弄されることになるのです。
最終選考が行われている2011年の時系列に、8年後に当時を振り返るインタビューを挟みながら、謎が謎を呼ぶままに物語が進んで行った後に、真相を追う現在へと時系列が推移します。
それまで友情を育んできたのに、急転直下の状況転換により互いに敵となった6人。ただでさえ異様な事態なのに、更に敵対感を煽るような事態が降りかかって、まさに一触即発。彼らの緊張感が手に取るように…
[2023/01/30 #読書 #六人の嘘つきな大学生 #浅倉秋成 #角川書店 ]
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