『ギフトライフ』古川真人
時代は近未来、舞台は気候変動により居住可能地域が制限された日本。政府も制度も「企業」によって運用され、個人の行動は完全に監視され、溜めた「ポイント」によって生活水準が左右され、「重度不適性者」の他者認定による安楽死が認められた社会。そこに順応した人々には、表向きの平穏が保たれるように仕組まれています。故障した「害獣」駆除用ドローンの回収のため、九州に出張を命じられた主人公は、現地で目にした光景や知り合った人々たちに巻き込まれて、社会秩序を乱す「事故」の渦中の人となってしまうのです。
この小説に描かれたディストピアが、今の日本の延長線上にあっても、何ら不思議はないです…
[2023/05/01 #読書 #ギフトライフ #古川真人 #新潮社 ]
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