こちら「夕凪(ゆーどぅりぃ)の島」(2013)は、石垣島出身の著者・大田静男氏による随筆集。
同島の出版社・南山舎の雑誌「やいま」連載記事を中心に、50篇あまりを収録。
副題「八重山歴史文化誌」の通り、八重山諸島の歴史や民俗を掘り起こしながら、現代社会までを鋭く見据え、論じています。続く→
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語られるテーマは、八重山の神話や伝承、気候風土に生き物、唄や祭祀など様々。
歴史では1771年の大津波、沖縄戦の戦争マラリア、そして現代の尖閣諸島問題までも。
視座は常に八重山に置かれ、島々固有の文化や暮らしを鮮やかに描く一方、日本や沖縄島さえも相対化し、時にその欺瞞を批判します。
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著者の大田静男氏は、1948年石垣市生まれ。
地元の新聞社や博物館での勤務を経て、八重山の芸能・歴史・戦争・ハンセン病などのテーマを研究、多くの書籍を執筆。
この本も、八重山という場にいてこそ見える沖縄・日本・アジアの姿を、実直な文で綴った名作です。
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