#落語 #寄席
(つづき)
45歳独身のふたりの女子、ジャニーズファンを装いつつ、闇の三三独演会に参加すべく家を出るが、落語ファンを取り締まる警官や、闇落語会の会場をジャックしようとするガチムチの白酒ファン、さらには女流落語家にしか興味のない高齢おじいさんファンなどが次々に現れて妨害する。が、ふたりはなんとしても生の落語を聴きたいという一心で、あの手この手で妨害を撥ねのけ、ついに池袋の地下街(じつは池袋演芸場につながっている)での闇・三三独演会へ。ところが三三がかけたのは、白鳥の「流山動物園」。柳家の古典はどうした? それでも、三三も客もみな笑顔。生で聴ければ古典でも新作でもいいんだよ。やがて人類にとっての死神たるコロナウイルスの権化が現れ……という話。
最後にはそのコロナウイルスを退治するため、死神を追い払う呪文「あじゃらかもくれん きてれっつのぱー!」を会場のお客さん全員でカメハメ波を放つようにして、高座上で白鳥師が持った座布団にぶつけ、コロナはめでたく退散。こう書くとナンジャラホイだけれど、最後はなんだか不思議な一体感と、本当にコロナをやっつけたかのような爽快感があふれちゃって、温かく晴れやかな気持ちになったよ。白鳥さん、ありがとう!
(やっとツリーにするやり方がわかった。遅い^^)
#落語 #寄席
(つづき)
きく麿「寝かしつけ」
なぜいままで出会わなかったのかと思うくらい、好き! いやー、また見たい聴きたい。歌うまい。歌楽しい。
茜「今佐の恋の物語」
白鳥師と同期とのこと。かつて式根島で水着で一緒にお風呂に入っていたら、地元の人に「双子ですか?」と聞かれたらしいが……たしかに似ているかも(ごめんなさい)。
花いち「土産話」
ご近所同士の旅行土産のやり取りに秘められたルールに気づいた主婦、土産合戦を止めるべく直談判に出向く。視点が面白かった。
白鳥「それいけ落語決死隊 コロナ退治の巻」
これ聞けてよかったー。馬鹿馬鹿しい噺ではあるけれど、いま置かれた状況と響き合って、ところどころ涙が出そうになったよ。
舞台は、さらなる手強いコロナ変異株が登場し、街が3年間ロックダウンされている近未来。不要不急の外出は禁じられ、もちろん生の落語会なんてご法度。池袋演芸場に至っては入口にバリケードが築かれて中に入れない。落語ファンは隠れキリシタン並みの弾圧を受けながらも、落語決死隊となって、誰にも気づかれないように闇落語会を開催する。(つづく)
#落語 #寄席
2023年1月31日(火) 池袋演芸場昼の部へ。何の目当てもなくただ行くつもりでいたけれど、当日の朝に代バネが白鳥師匠と知る。じゃあ、なおのこと行かなくては!と勇んで一番に並んで(^^)入る。前座さんと扇辰師匠以外は全員新作という珍しい番組。初聴きの方も多くて新鮮だったし、それぞれ個性的で面白かった。客の入りはそれほとでもなかったけど、最後に思わぬ一体感も生まれて、とてつもなく楽しかった。行ってよかった。ほんとによく笑った。
【池袋演芸場 正月下席昼の部千秋楽】
前座 十 八「道灌」
落語 青 森 「シャンプーとコンディショナー」
落語 れん生 結婚式のスピーチの新作
落語 きく麿 「寝かしつけ」
ウクレレ漫談 ウクレレえいじ
講談 茜「今佐の恋の物語」
落語 天どん 幽霊が出てくる新作
~仲入り~
落語 花いち「土産話」
落語 扇 辰「お血脈」
奇術 アサダ二世
落語 「それいけ落語決死隊 コロナ退治の巻」
とくに印象に残ったのは……
青森「シャンプーとコンディショナー」
初聞き。マツキヨで同じかごに入れられたシャンプーとコンディショナーの純愛物語。ビオレUのおやじもいい味出している。発想が面白い。
(つづく)
笑点新メンバー候補から すごい人 紹介してもらいました!! https://www.wacoca.com/videos/1620867/celebrity/
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【池袋演芸場 正月二之席六日目】2023年1月16日(火)
(昼の部途中から)
曲独楽 紋之助
落語 正 蔵「鹿政談」
(ここから夜の部)
前座 左ん坊「道具屋」
落語 やなぎ 新作(タイトル不明)
落語 玉の輔「都都逸親子」
漫才 おしどり
落語 菊之丞「町内の若い衆」
落語 金 馬「初天神」
落語 菊 丸「人形買い」
寿獅子 太神楽社中
落語 一 朝「蛙茶番」
落語 市 馬「蝦蟇の油」
紙切り 正 楽(羽根つき、鏡、神業)
落語 扇 遊「たらちね」
~仲入り~
落語 甚語楼「浮世根問」
落語 小平太「おすわどん」
落語 はん治「粗忽長屋」
落語 正 朝「ん廻し」
浮世節 橘之助(&天音)
落語 さん喬「笠碁」
#落語 #寄席
(つづき)
さん喬「笠碁」
こんなに客が少なくて申し訳ないと心の中で詫びながら聴く。でもさん喬師匠はきっちりしっかり聴かせてくれた。それほど笑いどころの多くない「笠碁」を選んだのは、客の少なさも影響したのかなと勝手に思っている。この中でなんといっても好きな場面は、喧嘩別れしたあとの美濃屋宅での老夫婦の会話。ご隠居が何を話しかけても、老妻は膝に乗せた猫に向かって語りかけるようにして返事をする。その猫を撫でる手つきがもう、本当に猫が見えてくるんだなー。頭を撫でたかと思うと、首の横を撫でたり。妻がお茶をいれるときに、「猫を膝に載せたままするな、湯がかかったらどうする」とたしなめるところも猫好きにとっては萌え萌えポイント(=^・^=)(つづく)
#落語 #寄席
(つづき)
正楽 羽根つき、鏡、神業
「神業」という珍しいお題に対し、「寄席の神業といったら……あたしでしょう!」といって切ったのは、正楽師匠自身と、切り終えた紙から馬(?)が飛びだしているような構図。これは素晴らしかった。
扇遊「たらちね」
久しぶりの扇遊師匠。上手な方がやると前座噺もこんなに味わい深くなるんだ、と思うと同時に、どうせなら別の噺を聴きたかったかなぁという贅沢な感想も湧く。
小平太「おすわどん」
これは初めて聴いた。歌丸師匠が発掘して、得意としていたらしい。怪談噺と思いきや……で、小平太師は表情のつくり方がまるでアニメで楽しい。
橘之助&天音
座布団が二枚用意されたので何事かと思ったら、橘之助師匠が弟子の天音さんを連れての高座。寄席デビューしたばかりなのだそう。17歳のときに出待ちして弟子入り志願して以来、4年間の修業を終えて21歳。デフォルトが困り顔で、かわいらしくて初々しい。でも声はしっかり出ていたし、あの様子を見たらつい応援したくなるな。がんばれ。(つづく)
#落語 #寄席
(つづき)
正楽 羽根つき、鏡、神業
「神業」という珍しいお題に対し、「寄席の神業といったら……あたしでしょう!」といって切ったのは、正楽師匠自身と、切り終えた紙から馬(?)が飛びだしているような構図。これは素晴らしかった。
扇遊「たらちね」
久しぶりの扇遊師匠。上手な方がやると前座噺もこんなに味わい深くなるんだ、と思うと同時に、どうせなら別の噺を聴きたかったかなぁという贅沢な感想も湧く。
小平太「おすわどん」
これは初めて聴いた。歌丸師匠が発掘して、得意としていたらしい。怪談噺と思いきや……で、小平太師は表情のつくり方がまるでアニメで楽しい。
橘之助&天音
座布団が二枚用意されたので何事かと思ったら、橘之助師匠が弟子の天音さんを連れての高座。寄席デビューしたばかりなのだそう。17歳のときに出待ちして弟子入り志願して以来、4年間の修業を終えて21歳。デフォルトが困り顔で、かわいらしくて初々しい。でも声はしっかり出ていたし、あの様子を見たらつい応援したくなるな。がんばれ。
正蔵「鹿政談」
最初、噺をすっと始めたはいいが、楽屋に手ぬぐいを忘れてきたことに気づき、前座にもってこさせるも、気勢を削がれていったん楽屋に引っ込み、出直す。結局、演目を替えて「鹿政談」に。本当は「一文笛」をやるつもりだったらしい。残念だ。一文笛は聴いたことがないから、聴いてみたかったな。師匠が「ツイッターには書かないでね」と言ったので、マストドンに書いてみた(ソウイウコトデハナイカ…^^)
やなぎ 新作
田舎から上京するさゆりの前に、元彼の「代行」が現れる。日頃、元彼が飲んだときの運転の代行を請け負っているという男。元彼の代わりにさゆりを引き止めにかかるが……という話。面白かった。前回聴いた「親子酒」もよかったっけ。古典と新作を両方やるということで、喬太郎師匠と比べられると思うけど、すごくセンスがあると思う。次にあがった玉の輔師匠が、「いかにも『本当は喬太郎に弟子入りしたかったのに、断られたからさん喬師匠にした』って感じだ」と言っていた。確かに喬太郎みはあるけれど、ネットの情報によれば、やなぎさんは寄席に通ううちにさん喬師匠の話術に魅せられ、さんざん入門を断られながらも粘って十一番目の弟子になったらしい。おばちゃんは応援するよ。(つづく)
#落語 #寄席
2023年1月16日(火) 池袋演芸場の正月二之席へ。
池袋の二之席はまだ正月気分が残り、料金も高めだし獅子舞も出たし、演者も普段より多い。その分、短めながら色々な噺が聞けたのはいい……のだけれど、客の入りが本当に寂しかった。わたしの寄席人生で一番少なかったかもしれない。最後までいたのは20人くらい? やる側もやりにくいだろうし、張り合いもないだろうし。何より、笑い声に厚みが出ないというのは、客の側からしてもどうにもやりにくい。
それに、客席の隙間がそのまま心の隙間になって、つい余計なことを考えてしまう。これで取り分はいくらなんだろうとか、鈴本の喬太郎は満席なんだろうなとか、そういう話を伝え聞くとどういう気持ちなんだろうとか、なんだか客として申し訳ないとか。客が入っていればいるほど楽しくなる。寄席の場の空気は演者と客が共につくる。それが寄席の真実だと、しみじみ感じる夜だった。(つづく)
*引っ越したので再び自己紹介
趣味が昂じて、落語や講談の会の主宰、流行りの言葉で言えばキュレーターのようなことをやっております。
このところ、落語や講談、浪曲といった寄席演芸、大衆芸能への人気、感謝が高まっています。いわゆる「笑点」その他バラエティ番組など、メディアに取り上げられる人気者だけでは無く、地道に自身の芸を披露する若手の噺家、講釈師、浪曲師など、男女問わず大勢います。
私が主催する会で、ご紹介する彼ら彼女ら、芸人さんたちは、ファンの方々以外にはまだ知られてはいないかもしれませんが、一度ご覧いただければ、現代日本の、他のエンターテイメントに決してひけをとらない面白さだとわかるはずです。
普段は神田神保町にあります「らくごカフェ」という専門の小屋で、月に1、2度、会を行なっております。ライブだけでは無く、遠方の方、ご都合のあわない方のために、気軽に味わっていただけるよう、録音音声配信にも力を入れています。
東京や大阪・関西の若手寄席芸人の、日本独自の話芸の力強さを是非、目に耳にしてください。近々の会の詳細は添付チラシをご参照下さい。
#落語 #講談 #寄席 #fedibird