沖縄の詩人、山之口貘さん。
明治の沖縄に生まれて東京に渡り、戦前~戦後の厳しい暮らしの中で、沖縄への想いを込めた詩を綴りました。
「山之口貘 沖縄随筆集」は、貘さんが1944年から亡くなる直前の63年までに書いた随筆を集めたもの。
詩とはまた違う表現で、その心の内を見せてくれます。
*
沖縄の平和と日本復帰を願い、沖縄の風土や伝統文化を讃え。
あるいは本土の人々の沖縄への無理解を嘆き、戦後の変わりゆく沖縄を心配し。
また懐かしい沖縄の料理や食材をテーマにした章もあり、貘さんの意外な食通?ぶりも伺えます。
*
中には、後に詩の題材となるエピソードもあり、詩を読み解くヒントにも。
どの随筆にも共通するのは、詩と同様に朴訥としたユーモアとペーソスにあふれた語り口。
優しい言葉の一つ一つが、読む者の胸に小さくコツコツと反響し、やがて深くまで染み込んでいく事でしょう。
*

#mameshobobooks #mameshobo #まめ書房 #沖縄本 #平凡社ライブラリー #平凡社 #山之口貘 #山之口貘沖縄随筆集

Last updated 2 years ago