→ 写真5〜8は、書籍に記された当時の沖縄の人々の声。
「(米軍統治時代は)貧苦と屈辱のありたけを味わわされてきた」
「日本人としての誇りを得るために、沖縄人としての誇りを捨ててはいけない」
「(復帰しても)支配者が変わっただけ」
「沖縄問題は結局”日本本土の問題”」
ぜひご一読を。
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こちらは昨年、沖縄県立博物館・美術館で開催された「復帰50年 平良孝七展」の図録。
平良孝七氏(1939-1994)は、沖縄・大宜味村出身の写真家。
1970年の初作「写真集 沖縄 百万県民の苦悩と抵抗」で米軍統治下の沖縄を鮮烈に捉え、以降も沖縄の社会と人々にフォーカスを当て、撮り続けました。
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300ページ超のボリュームに、259点の展示作品を網羅。
復帰の日の雨に濡れるデモ隊、筋張った手で顔を覆う老婆、強い眼差しでこちらを見据える幼女。
元ひめゆり学徒隊の表情の厳しさ、豊年祭りに興じる村人達の歓喜。
米軍基地”特飲街”の女性は顔を背け、集団就職で本土へ発つ少年は心細げです。
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それは沖縄に安易な癒しや幻想を持ちたい私達が、目を背けてきた生々しい現実。
写真に刻まれた、沖縄が歩んできた道のりや人々の想い、その重さを改めて突きつけられます。
巻末には解説と年譜、美術館学芸員と写真家ら8名による座談会も収録。
展示の意図や作品論が交わされたこちらも必読です。
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