【朗読】吉川英治 鳴門秘帖 【一、上方の巻】 ナレーター七味春五郎 毎週木曜夜八時配信中! https://www.wacoca.com/videos/1755471/announcer/
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雑考:なぜ『ロマネスク』というタイトルがつけられたのか https://tkt058.seesaa.net/article/499348110.html @tkt058より
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第7話 グッドバイ|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>
https://fod.fujitv.co.jp/title/b05c/b05c110007/
#fujitv
As both the animation and Dazai Osamu's opus, this opus is the best.
Tajima's behavior makes me laugh.
#DazaiOsamu #太宰治 #文豪 #FOD #FODプレミアム
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2月に夢野久作の出身地である福岡に赴いて、博多→新飯塚→田川伊田→門司と県内を移動してみた。
最終日に訪れた門司港。
そこに「門司電気通信レトロ館(旧逓信省、現NTT西日本九州支店)」があり、同時期に読んだ田畑暁生「メディア・シンドロームと夢野久作の世界」と併せ、かつて使われていた交換機(実際に触れる)・ケーブル・電信柱等の展示物をとても面白く見た。
遠方の人間に一瞬で文字を届けられ、また、会話もできるというのはよく考えれば相当に奇妙なことであり、現代ならともかく近代の人間は特にそれを妖しいと思っていたようだった。
飛田良文「明治生まれの日本語」によれば、明治5(1872)年頃には国内の一部地域で電報の送受信が可能になっていたが、時に市民の『電信に対する妄想』が電信線への破壊行為を引き起こしていたという。
新しい技術は「切支丹の邪法」などと呼ばれ、近隣住民が夜に乗じて架線を切ったり、周辺機器を壊したりした。
駿河のとある新聞は「礫を伝信線に向かって投げつける」「杭に落書きをする」などの所業を伝えている。
https://www.chinorandom.com/entry/2023/03/01/181833
#読書 #文豪 #旅行
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泉鏡花記念館
@izumikyokamuse
11月4日は鏡花・本名泉鏡太郎の147歳の誕生日。明治6年(1873)に下新町23番地(現泉鏡花記念館)に生まれ、17歳で上京するまで金沢で過ごしました。生誕150年の節目の年まであとわずか。新時代にふさわしい、斬新かつ濃密なアプローチを模索しつつ、生家跡地の記念館から発信していきたく思います。
#能楽 #能 #Noh #狂言 #申楽 #猿楽 #文化 #伝統統芸能 #古典 #演劇 #歌舞劇 #幽玄 #世阿弥 #観阿弥 #風姿花伝 #金沢 #文豪 #記念日 #いい推しの日 #幻想 #小説 #文学 #うさぎ
#うさぎ #文学 #小説 #幻想 #いい推しの日 #記念日 #文豪 #金沢 #風姿花伝 #観阿弥 #世阿弥 #幽玄 #歌舞劇 #演劇 #古典 #伝統統芸能 #文化 #猿楽 #申楽 #狂言 #noh #能 #能楽
彼は師を誰よりも愛しているのだと言う。しかし、無礼をした女に、師が顔を赤らめているのを見つけ、恋に似たような感情を抱いているのではないかと、深い嫉妬を感じ始めている。そして女をかばう姿にひどく幻滅した彼は、師が変わってしまう前に自分の手で殺そうと思い始める。そして夕餉になると、「あの人」は弟子の一人ひとりの足を優しく洗い始め、「みんなが潔ければいいのだが」と言う。それは彼に向けて言われた言葉だった。彼の卑屈な心は憤怒の炎を噴出し、「あの人」を売ることを決意する。すると、「あの人」は「私がいま、その人に一つまみのパンを与えます。その人はずいぶん仕合せな男なのです。ほんとうに、その人は、生れて来なかったほうが、よかった」と言うと、彼の口にパンを押し当てた。彼はそのまま料亭を飛び出して、今に至るのだと言う。彼は「おの人」を銀貨三十枚で売り、自分はイスカリオテのユダだと名乗る
#能楽 #能 #Noh #新歓 #新入生 #歓迎 #部 #クラブ #サークル #同好会 #文化 #伝統芸能 #古典 #演劇 #幽玄 #風姿花伝 #金沢 #金沢学院 #清鐘台 #学祭 #文学 #小説 #文豪 #太宰治
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【龍潭譚 46分割 46】
幾株となき松柏まつかしわの根こそぎになりて谷間に吹倒されしに山腹の土落ちたまりて、底をながるる谷川をせきとめたる、おのずからなる堤防をなして、凄すさまじき水をば湛たたえつ。一たびこのところ決潰けっかいせむか、城じょうの端はなの町は水底みなそこの都となるべしと、人々の恐れまどいて、怠らず土を装もり石を伏せて堅き堤防を築きしが、あたかも今の関屋少将の夫人姉上十七の時なれば、年つもりて、嫩ふたばなりし常磐木ときわぎもハヤ丈のびつ。草生おい、苔こけむして、いにしえよりかかりけむと思い紛まがうばかりなり
あわれ礫つぶてを投ずる事なかれ、うつくしき人の夢や驚かさむと、血気なる友のいたずらを叱り留とどめつ。年若く面おもて清き海軍の少尉候補生は、薄暮暗碧を湛えたる淵に臨みて粛然とせり
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【龍潭譚 46分割 45】
わが背をしかと抱いだきたまえる姉上の腕かいなもゆるみたれば、ソとその懐より顔をいだしてこわごわその顔をば見上げつ。うつくしさはそれにもかわらでなむ、いたくもやつれたまえりけり。雨風のなおはげしく外おもてをうかがうことだにならざる、静まるを待てば夜もすがら暴あれ通しつ。家に帰るべくもあらねば姉上は通夜したまいぬ。その一夜の風雨にて、くるま山の山中、俗に九ツ谺といいたる谷、あけがたに杣そまのみいだしたるが、たちまち淵ふちになりぬという。
里の者、町の人皆挙こぞりて見にゆく。日を経てわれも姉上とともに来きたり見き。その日一天うららかに空の色も水の色も青く澄みて、軟風おもむろに小波ささなみわたる淵の上には、塵一葉ちりひとはの浮うかべるあらで、白き鳥の翼広きがゆたかに藍碧らんぺきなる水面を横ぎりて舞えり。
すさまじき暴風雨あらしなりしかな。この谷もと薬研やげんのごとき形したりきとぞ。
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【龍潭譚 46分割 44】
本堂青光あおびかりして、はたたがみ堂の空をまろびゆくに、たまぎりつつ、今は姉上を頼までやは、あなやと膝にはいあがりて、ひしとその胸を抱いだきたれば、かかるものをふりすてむとはしたまわで、あたたかき腕かいなはわが背せなにて組合わされたり。さるにや気も心もよわよわとなりもてゆく、ものを見る明かに、耳の鳴るがやみて、恐しき吹降りのなかに陀羅尼だらにを呪じゅする聖ひじりの声々さわやかに聞きとられつ。あわれに心細くもの凄すごきに、身の置処おきどころあらずなりぬ。からだひとつ消えよかしと両手を肩に縋すがりながら顔もてその胸を押しわけたれば、襟をば掻きひらきたまいつつ、乳ちの下にわがつむり押入れて、両袖を打うちかさねて深くわが背せなを蔽おおいたまえり。御仏みほとけのそのおさなごを抱いだきたまえるもかくこそと嬉しきに、おちいて、心地すがすがしく胸のうち安く平らになりぬ。やがてぞ呪もはてたる。雷らいの音も遠ざかる
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【龍潭譚 46分割 43】
禿顱とくろならび居る木のはしの法師ばら、何をかすると、拳こぶしをあげて一人にんの天窓あたまをうたんとせしに、一幅ひとはばの青き光颯さっと窓を射て、水晶の念珠瞳をかすめ、ハッシと胸をうちたるに、ひるみて踞うずくまる時、若僧じゃくそう円柱をいざり出でつつ、つい居て、サラサラと金襴きんらんの帳とばりを絞る、燦爛さんらんたる御廚子みずしのなかに尊き像すがたこそ拝まれたれ。一段高まる経の声、トタンにはたたがみ天地に鳴りぬ。
端厳微妙たんげんみみょうのおんかおばせ、雲の袖、霞の袴はかまちらちらと瓔珞ようらくをかけたまいたる、玉なす胸に繊手せんしゅを添えて、ひたと、おさなごを抱いだきたまえるが、仰ぐ仰ぐ瞳うごきて、ほほえみたまうと、見たる時、やさしき手のさき肩にかかりて、姉上は念じたまえり。
滝やこの堂にかかるかと、折しも雨の降りしきりつ。渦うづまいて寄する風の音、遠き方かたより呻うなり来て、どっと満山に打うちあたる。
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【龍潭譚 46分割 42】
千呪陀羅尼
毒ありと疑えばものも食わず、薬もいかでか飲まむ、うつくしき顔したりとて、優しきことをいいたりとて、いつわりの姉にはわれことばもかけじ。眼にふれて見ゆるものとしいえば、たけりくるい、罵ののしり叫びてあれたりしが、ついには声も出でず、身も動かず、われ人をわきまえず心地死ぬべくなれりしを、うつらうつら舁かきあげられて高き石壇をのぼり、大おおいなる門を入いりて、赤土の色きれいに掃きたる一条ひとすじの道長き、右左、石燈籠いしどうろうと石榴ざくろの樹の小さきと、おなじほどの距離にかわるがわる続きたるを行ゆきて、香こうの薫かおりしみつきたる太き円柱まるばしらの際に寺の本堂に据えられつ、ト思う耳のはたに竹を破わる響ひびききこえて、僧ども五三人一斉に声を揃え、高らかに誦じゅする声耳を聾ろうするばかり喧かしましさ堪うべからず、
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【龍潭譚 46分割 41】
口惜しく腹立たしきまま身の周囲まわりはことごとく敵かたきぞと思わるる。町も、家も、樹も、鳥籠とりかごも、はたそれ何等のものぞ、姉とてまことの姉なりや、さきには一たびわれを見てその弟を忘れしことあり。塵ちり一つとしてわが眼に入いるは、すべてものの化けしたるにて、恐しきあやしき神のわれを悩まさむとて現じたるものならむ。さればぞ姉がわが快復を祈る言ことばもわれに心を狂わすよう、わざとさはいうならむと、一たびおもいては堪うべからず、力あらば恣ほしいままにともかくもせばやせよかし、近づかば喰いさきくれむ、蹴飛ばしやらむ、掻かきむしらむ、透すきあらばとびいでて、九ツ谺こだまとおしえたる、とうときうつくしきかのひとの許もとに遁げ去らむと、胸の湧わきたつほどこそあれ、ふたたび暗室にいましめられぬ。
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【龍潭譚 46分割 40】
「堪忍しておくれよ、よ、こんなかわいそうなものを。」
といいかけて、
「私あもう気でも違いたいよ。」としみじみと掻口説かきくどきたまいたり。いつのわれにはかわらじを、何とてさはあやまるや、世にただ一人なつかしき姉上までわが顔を見るごとに、気を確たしかに、心を鎮めよ、と涙ながらいわるるにぞ、さてはいかにしてか、心の狂いしにはあらずやとわれとわが身を危ぶむようそのたびになりまさりて、果はてはまことにものくるわしくもなりもてゆくなる。
たとえば怪しき糸の十重二十重とえはたえにわが身をまとう心地しつ。しだいしだいに暗きなかに奥深くおちいりてゆく思おもいあり。それをば刈払い、遁出のがれいでむとするにその術すべなく、すること、なすこと、人見て必ず、眉を顰ひそめ、嘲あざけり、笑い、卑いやしめ、罵ののしり、はた悲かなしみ憂いなどするにぞ、気あがり、心激し、ただじれにじれて、すべてのもの皆われをはらだたしむ。
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【龍潭譚 46分割 39】
うつつ心に何をかいいたる。
ようやくいましめはゆるされたれど、なお心の狂いたるものとしてわれをあしらいぬ。いうこと信ぜられず、すること皆人の疑うたがいを増すをいかにせむ。ひしと取籠とりこめて庭にも出いださで日を過しぬ。血色わるくなりて痩やせもしつとて、姉上のきづかいたまい、後見うしろみの叔父夫婦にはいとせめて秘かくしつつ、そとゆうぐれを忍びて、おもての景色見せたまいしに、門辺かどべにありたる多くの児こども我が姿を見ると、一斉に、アレさらわれものの、気狂きちがいの、狐つきを見よやといういう、砂利、小砂利をつかみて投げつくるは不断親しかりし朋達ともだちなり。
姉上は袖もてわれを庇かばいながら顔を赤うして遁にげ入りたまいつ。人目なき処にわれを引据えつと見るまに取って伏せて、打ちたまいぬ。
悲しくなりて泣出せしに、あわただしく背せなをばさすりて、
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【龍潭譚 46分割 38】
「あ。」とばかりにいらえて姉上はまろび入りて、ひしと取着きたまいぬ。ものはいわでさめざめとぞ泣きたまえる、おん情なさけ手にこもりて抱いだかれたるわが胸絞らるるようなりき
姉上の膝に臥ふしたるあいだに、医師来きたりてわが脈をうかがいなどしつ。叔父は医師とともに彼方あなたに去りぬ
「ちさや、どうぞ気をたしかにもっておくれ。もう姉様ねえさんはどうしようね。お前、私だよ。姉さんだよ。ね、わかるだろう、私だよ。」
といきつくづくじっとわが顔をみまもりたまう、涙痕るいこんしたたるばかりなり
その心の安んずるよう、強いて顔つくりてニッコと笑うて見せぬ
「おお、薄気味が悪いねえ。」
と傍かたわらにありたる奈四郎の妻なる人呟つぶやきて身ぶるいしき
やがてまた人々われを取巻きてありしことども責むるがごとくに問いぬ。くわしく語りて疑うたがいを解かむとおもうに、おさなき口の順序正しく語るを得むや、根問い、葉問いするに一々説明ときあかさむに、しかもわれあまりに疲れたり
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