ドイツの若手ジャーナリスト集団Y-Kollektivのリサーチ
極右政党の支持率が刻一刻と高まる中、ドイツはいま、いかに難民を国外追放するか？について激しく議論している。
この問題は本当に難しい。"犯罪を犯した"人や滞在許可が降りなかった、Duldung（容認）が出なかった（もしくは期限が切れた、取り消された）難民は一刻も早く国から出てもらわないと、本当に保護が必要な人を保護できないキャパがないというのはそうだろう。ただその判断ややり方は課題が山積み。ウクライナ難民は即受け入れ、になったように人種差別的なものもある。

ブレーメン州内務大臣が犯罪者を追い出そうと努力するのはわかるし、１人１人が調査され、いい形で仕事に着けて受け入れができれば、いいと思う。しかし現状どこもかしこも人手不足で長年働いてた人がいきなり強制送還に遭ったり、容認が出なかったためにいつ送り返されるかの不安で追い詰められてくる人が増える。それで送還の際に暴力沙汰や自殺未遂なんてことになって、誰の得にもならない。

#本日気になったドイツニュース
https://www.ardmediathek.de/video/rabiat-by-y-kollektiv/deutschland-schiebt-ab/ard/Y3JpZDovL3JhZGlvYnJlbWVuLmRlL2Y1NTk1NzNiLWMyYTUtNDg3OS04NGE3LTVmMTY4MGNkYmUzYi9lcGlzb2RlL3VybjphcmQ6c2hvdzplMWM3NTc0YjYwZDVjODA0

スイスでは氷河の風景を見ることが多かった。息を呑む絶景ではあるのだけれど、氷河があまりに減っていることにもショックを受けた。気温が氷点下になる高度「ゼロ度線」が年々上がっており氷河の溶けるスピードも上がっている。Swiss Infoのニュースによると、スイスの氷河が2021年から2022年にかけて失った氷の体積は全体の約6％。2001年以降の累積では全体の3分の1を失っているという。
オーストリアでは、国最大のパステルツェ氷河を弔う"葬儀"が行われた。司教代理がきての本格的なアクション。昨年、氷河があった場所はいまは岩と砂だけ。一刻も早くアクションを起こさなければいけない、と。 #本日気になったドイツニュース
https://www.swr3.de/aktuell/nachrichten/pasterze-gletscher-symbol-begraebnis-klimaschuetzer-100.html

南独バイエルン副州首相、経済大臣のHubert #Aiwanger アイヴァンガー（Freie Wähler）が17歳の頃に書いたとされる極右的・反ユダヤ 、ホロコースト軽視のチラシが公開され、問題に。アイヴァンガーは今夏Erdingのデモで「物言わぬ多数派に民主主義を取り戻せ」などと極右的発言が問題視されており、それを見た元教師が南ドイツ新聞に「彼の学生時代の行いを思い出す」とこのチラシを持ち込んだ。
チラシの内容「誰が最大の祖国の裏切り者だ？」連邦コンペへの参加を募ります〜というもの。
●ダッハウ強制収容所で面接。●優勝者はアウシュヴィッツの煙突を通っての飛行　そのほか、●大量墓地への一生の滞在　●娯楽地区アウシュヴィッツなどでの永久狩猟地へのチケット　などと書かれている。なお、この記事の続報で、最初に自分のものではないと否定していたアイヴァンガーだが、兄が作ったと言い出し、一応やっと謝罪はした。しかしこれを「若かりし頃の罪」として片付けることはできないと歴史家ヴォルフガング・ベンツ氏のインタビュー
#本日気になったドイツニュース　https://www.sueddeutsche.de/politik/podcast-nachrichten-aiwanger-flugblatt-geschichte-1.6185148

「Uberシステム　〜ドライバーたちは組織的な不正労働の犠牲者」
ドイツはUberやBoltといったライドシェアは基本的には禁止だったんですが、前の交通大臣でいまも不正契約などで訴えを抱える問題児アンドレアス・ショイヤーがゴリ押し（献金でももらったのだろう）し、まずはベルリンとミュンヘンでお試し・・みたいに導入してしまった。
ベルリンのニュースによると不正労働や最低賃金以下、社会保障金未払いなど数多くの問題が指摘されている。そもそも、こういったライドシェアのビジネスモデルは、「組織的な不正労働」によって成り立っている。多くの"ドライバー"を雇用しているが、彼らはフリーランスのような立場だったり、抜け道を作るための会社だけが作られたりしていて、雇用されているのに社会保険も受けられない。不正労働に関わってしまう人には理由があるのかもしれない、、となるとやはりアプリ使う側がそういう不正労働に加担しているという意識を持つのが重要なのか・・
https://www.rbb24.de/wirtschaft/beitrag/2023/08/mietwagenfirmen-uber-berlin-bezahlung-app.html
#本日気になったドイツニュース

グリューネヴァルトにある、ホロコースト慰霊碑の一つ「17番線」。その近くの、ナチス時代の関連書籍が置かれた電話ボックスが放火され、アドルフによるホロコーストを否定しユダヤ人の全滅（正しいホロコースト）を予告し第三次大戦が近いとする犯行声明文が置かれていた。先週土曜日には、ナチスに迫害された同性愛者の慰霊碑にも放火が試みられ、そこには同性愛を否定する聖書の一部が置かれていたという。
このところ、移民や難民に対する攻撃や、差別事件が目に留まるのは可視化が進んでいるだけではないと感じる。政治的な流れが変わり、社会の空気も変わったというか。それは気のせいではないと思う。

https://www.belltower.news/brandanschlag-auf-berliner-mahnmal-bekennerschreiben-kuendigt-richtigen-holocaust-an-151511/　
#本日気になったドイツニュース

Covid19ワクチンによる後遺症のドイツ初の裁判が始まる。アストラゼネカ社のワクチンを2021年3月に接種した後、Darmvenenthrombose（腸静脈血栓症）を発症、集中治療室に入院し、腸の一部を摘出。仕事に復帰できなくなったという。
原告はプロテスタント系の教会社会福祉施設で働いていたため、ワクチン接種が優先的に受けられる最初のグループになったが、アストラゼネカの接種後に血栓が出ることがあるという例が発表されたのは、ちょうど接種した翌日だったという。アストラゼネカ社（の弁護士）も、ワクチンが血栓を引き起こしたことは認めており、和解が進められることになりそう。極めて稀とはいえ、リスクがあるという話は広く公表すべきだった、というのが原告側の訴え。

また、ドイツが国としてワクチンによる健康被害として認めてもいるケースであり、国がワクチン接種を推奨したこともあって、この被害を受けたと認定されれば、連邦補償法に基づく支援金を受けることができる。

#本日気になったドイツニュース
https://www.faz.net/aktuell/wirtschaft/klage-gegen-astrazeneca-corona-impfschaeden-vor-gericht-19100284.html

そもそも『一流の女性アーティストなどいたことがない』
70年前にペギー・グッゲンハイムが開催した「31人の女性による展覧会（Exhibition by 31 Women）」には、こんな批評が寄せられたそうです。女神ミューズになることは許されても、アーティストとして同じ舞台には立てないー
70年を経て、いまだアート業界に根深い展示格差に一石を投じる展示が、南ドイツ、バーデン＝バーデンで始まっています。
キュレーターは、2020年までベルリンのナショナルギャラリーの総括ディレクターだった男性。自己批判を込めて、とのこと。インタビューしました。ご興味ある方、よろしければ。
https://artnewsjapan.com/article/1403

#本日気になったドイツニュース 　

Podcastの進化系？！独ZEITのニュースポッドキャストが、週1でライブ動画配信をしつつその場でリスナーが送ってきた質問をライブでディスカッションできる番組をスタート。
読者同士の討論会を企画したり、本紙にも必ず討論ページがあるZEITならでは。
今回のテーマはドイツ経済が萎むードイツは何を間違えたのか？！です。
https://www.zeit.de/politik/2023-07/wirtschaftskrise-was-jetzt-livesendung?mj_campaign=nl_ref&mj_content=zeitde_text_link_x&mj_medium=nl&mj_source=int_zonaudev_Was%20jetzt%3F

#本日気になったドイツニュース

CDUやAfD保守・右派ポピュリスト政党が、以前「犯罪者がドイツ国籍だというなら名前を公表しろ」などと言う人種差別キャンペーンを打ちましたが、なんでベルリン市でダントツトップの成績をとった生徒の名前を公表しろ、と言わないの？全試験で最高の900点という成績を収め、2020/21年の連邦大統領歴史コンペでも受賞した生徒の名前はMohammad-Taha。この名前を公表しろというキャンペーンは「犯罪者は全て外国籍もしくは移民的背景を持つ」と言わんばかりで、非常に人種差別的。ちなみにベルリンでナイフを使った犯罪を行ったとして罪に問われた人の名前で最も多いのはクリスティアンだそうです。ちなみに、ベルリンで最も多い名前がモハメッドだという話もBild紙のフェイク。
右派ポピュリスト政党が次の欧州議会選に選んだ候補者は「ヨーロッパが移民に取って代わられる」というGroßer Austauschという陰謀論を広めている人物。バッファローの銃乱射事件の犯人も同様の"論"を展開していた。
#本日気になったドイツニュース 　https://www.tagesspiegel.de/berlin/bezirke/volle-900-punkte-im-abitur-berliner-erklart-seinen-erfolg-10159354.html

ルーマニアから来て奴隷のように精肉工場で働かされ、狭い宿泊所を出て森で暮らしていた人たち。妊娠がバレて仕事を辞めさせられるのが怖くて子どもを捨てた女性の話。コロナ初期にも集団感染が出て騒ぎになったドイツ精肉業界の闇。（ドイツの精肉業界には現在も1万人近くの契約労働者がいるとされる）
時給12ユーロとかって言われたけどシフトは操作され、タコ部屋宿泊所の料金やネット代、仕事に使うナイフや手袋まで全てお給料から引かれて、毎日10時間〜働かされても月に手取りが800〜900ユーロほどだったらしい。ちなみにこのドイツ精肉業界トップの会社は、FCシャルケの会長だった人でもありプーチンの大ファン（のでシャルケの胸スポンサーにガスプロムがつくことになったのだが）
下請けが仕組んだことで労働環境などについては自分たちは知らない、と主張しており、何度も何度も様々な事件が出ているがいまだに会社は普通に存在している。https://www.zeit.de/gesellschaft/2023-07/fleischindustrie-moderne-sklaverei-kriminalpodcast　#本日気になったドイツニュース

全てのユダヤ人はイスラエル人？
ユダヤ人でアラブ人というのはあり得る？
ベーグルはユダヤの発明？
2022年ドイツでは2641件の反ユダヤ的な犯罪があった。ヘイト、差別、無知に対する2641の疑問に答えるサイト。町中に貼られたポスターの絵が可愛くて、なんだろう？と気になった。

ドイツに来てから「ユダヤ」という言葉が身近になったけれど、よく耳にする反面私は全くわかっていないことばかり。🥯は大好きだけどどんな風習があるのかとか、ユダヤ教とはなんなのか。コーシャも聞くし実際その管理をしてた人にもお会いしたことあるけどあまりよくわかってない自分。何か質問してみようかな・・

https://fragemauer.de/
#本日気になったドイツニュース

ベルリン近郊ブランデンブルク州ウッカーマルクの村（人口200人ほど）のRutenbergに、「ドイツ帝国」が農家を買い、帝国の敷地を広げるのでは？と言う不安が広まっていると言う話をみる。
ある意味信じる方がアホみたいな発想なのでずっと放置されてきた「帝国市民」、ドイツ連邦政府を転覆させようとテロを計画していて首謀者が捕まったのも記憶に新しいが、"王様"を見てもオカシイ"だけ"なので見過ごされそうになる。それが怖い。
ただ、インタビューに答えたRutenberg在住の帝国市民の人が学校に行きたくなくて、帝国に入ればドイツの学校（義務教育）から逃れられると考えたと言う話は興味深く。
https://www.youtube.com/watch?v=d9oH5DCBse8
#本日気になったドイツニュース

ドイツ保守政党CDUの迷走ぶりが激しくなってきた。右派ポピュリスト政党AfDを批判してたのに、ポピュリスト的な発言はほぼ同じ方向。しかも党首メルツは党会議のプレスカンファレンスにて、CDUは「中身のあるAfD（CDU ist „Alternative für Deutschland mit Substanz“）となる」と発言。は？
極右になるけど経験ある政治家がやりますってこと？
SPDのケビン・キューネルトの批判が的を得ている。
メルツ党首には、ほんとしっかり自分の発言を振り返ってほしい。発言をそのままスルーした人たちも同じ。権力を取り戻したい支持を得たい、そのためになりふり構わないのだとしても、民主主義政党として一線を超えた発言が多すぎる。一体どこに行きたいのか？
しかも本家AfD党首に「メルツがなんと言っても、オリジナルが私たちということは変わらない」とか言われてるし恥ずかしいことこの上ない。なぜAfDが支持を得ているのか、背景と原因を深く考えてほしい。
https://www.rnd.de/politik/friedrich-merz-cdu-sei-alternative-fuer-deutschland-mit-substanz-kopfschuetteln-in-der-partei-NZUMFLXKBBH4FKYCK5VBK2PWFQ.html

#本日気になったドイツニュース

ベルリン郊外のKleinmachnow周辺で雌ライオンが歩き回っていると通報され、警察で捜索が続けられている。
ライオンが怖いとかより個人的に一番驚いたことは、ブランデンブルク州など、ドイツ16州のうち７つの州でライオンなどの野生動物を個人で飼っていいということでした。ブランデンブルク州だけで23頭もライオンが登録されてるそうなので、未登録の野生動物はどれだけいるか想像に難くない。野生動物の個人飼育OKの州でもワシントン条約が適用される動物は禁止しているので「個人によるクジラの飼育は禁止」って誰が飼えるのよ😂
しかしドイツは実は世界でも最大級のエキゾチックなペット市場をもつ国なんだそうで。むむう
https://www.spiegel.de/wissenschaft/wildtiere-in-deutschland-welche-tiere-privat-gehalten-werden-duerfen-und-welche-nicht-a-11e6ec0a-6475-402c-a12b-dfcb51e575d9
#本日気になったドイツニュース

ウィーン🇦🇹はシェーンブルン宮殿の皇室馬車博物館にて、シシィ（皇妃エリザベート）のウェディングドレス？と思われる謎に包まれた衣装が、史上初公開中。実は彼女の結婚式に着用したドレスがどれなのかはいまだ判明しておらず。金糸の刺繍が施された（ウェディングドレスのものと思われる）ケープだけが子孫の元に保存されていたのです。2021年、スペインからこの博物館を訪ねてきた研究者から、チェコでこのケープにあうドレスの肖像画を見たという情報が寄せられ、それを参考に2年の歳月をかけて再現され展示に至った・・という経緯です。ただ私もキュレーターさんに伺ったところ、残念ながら今のところこれがウェディングドレスだったという証拠はなく、どちらかというとそうではない、という証拠の方が多いとのこと。肖像画が描かれたのが結婚式より後で、宮廷画家の手によるものではない、など。謎は深まるばかり。
https://www.derstandard.de/story/2000146364758/wagenburg-zeigt-sisis-mutmassliches-brautkleid
#本日気になったドイツニュース 　オーストリア編

ウクライナでの侵略戦争を受けて、2022年2月からEUはロシアに対する経済制裁を決定。その制裁の中には、武器産業に通じるものもあればラグジュアリーな商品もある・・はずなのだが。その「制裁」の穴を使って、どのような企業がロシアで大金を稼いでいるのか。
例えばドイツのファッションブランド、HUGO BOSSは、会社の年間レポートでロシアの店を閉めた！と宣伝しているが、調査によるとまだふつうに多くの店が営業しているという。（HUGO　BOSSは、同社のストアではなくパートナーの経営によるものだという言い訳）それどころかロシアへの納入金額は増加しているのだという。
それは合法なのか？またEUがそういった企業にできる対策とはなんなのかを探る、独ZEIT紙によるリサーチ。
https://www.zeit.de/2023/26/hugo-boss-russland-ladenschliessungen-umsatz/
#本日気になったドイツニュース

ギリシャ沖で700人以上の難民を載せた漁船が転覆、104人が助けられたが船底にいた多くの女性と子供がなくなった事件で。ギリシャ当局のプッシュバックによって沈没が起こったのではとの疑惑。生き延びた人の証言やデータをもとに独Spiegelや公共放送らが事件の再構築を試みている。元々プッシュバック（難民たちを国境で押し戻すこと）が行われているという証言や写真や動画などが数多く出てきている場所でもあり、また救助要請が出てからあまりに時間がかかり過ぎている、不審な動きやギリシャ当局側の証言に不審な点が多い、生き延びた人たちが動画を収めていたが、スマホが取り上げられているなど聞けば聞くほど疑惑が深まる。ほぼ同時期にタイタニック見学ツアーの潜水艦の事故の話があったので、数だけ見てもこっちの転覆事故の方があまりに酷い話なのにニュースはタイタニックの方ばっかり報道するんだなあと命の重さについて色々考えさせられていた事件でもあった。　#本日気になったドイツニュース
　https://www1.wdr.de/daserste/monitor/sendungen/fluechtlinge-sterben-lassen-100.html

長い間あまり語られてこなかった旧東ドイツの話。「性病の疑いがある」として何千人もの若い女性を閉鎖病棟に閉じ込め、虐待していた。長い間タブー視されてきた"Tripperburg 淋病城塞"について、被害者たちが幼児性的虐待検証委員会を作り証言を始めている。本当に「性病の疑い」があったわけではなく、主に保護施設で育っている子どもたちの中で何らか反抗的な態度が見られるなどの理由から"入院"させられ、辱めとしか思えない検査（全裸にさせられ髪を剃られる）や激しい副作用がでる人体実験のような薬物投与、組織的な性的虐待、針でタトゥーを入れられたり。ロストック、ドレスデン、ライプツィヒなど各地にありハレだけでも5000人の被害者と。記事内では70歳を過ぎた女性が、今でも病院に行くとフラッシュバックがあると語り、しかし「東ドイツが無くなってから時間が経てば経つほど美化されてしまうことに懸念を抱いている。沈黙を続けてはいけない」と証言を決めたという　#本日気になったドイツニュース 　https://www.zeit.de/gesellschaft/2023-07/frauen-ddr-geschlechtskrankheiten-tripper-burg-venerologische-station/komplettansicht

ドイツ連邦交通省は、前大臣Scheuer(CSU）が失敗した通行料（PKW Maut）プロジェクトの2億4300万ユーロの賠償請求を予定してるらしい。
EU法に違反してるとの警告を無視して事業会社との契約を急ぎ、EU法からストップがかかったが、国が会社に契約料を払うことになったため。何も実現されていないプロジェクトのために、こんな大金が・・
自分や党ではなくて国のプロジェクトとしてやった、というのがScheuer側の言い分だが、さて。事業会社からの袖の下をもらっていたのではという疑惑も。また、検察側は彼が法廷で虚偽の証言をしたのではということも調査しているという。経済や企業の側に立つという姿勢を打ち出してきたCDU /CSUとしても、この大失敗のイメージは大きいか　#本日気になったドイツニュース　https://www.sueddeutsche.de/politik/pkw-maut-andreas-scheuer-schadensersatz-csu-1.6007360

ドイツ公共放送のNDR北ドイツ放送のYoutubeを久しぶりに開けたら、40年前にあったヒトラーの日記贋作事件の詳細なリサーチが挙げられてた。1983年にStern誌が「その存在を知られていなかったヒトラーの日記を発見した。これで歴史が書き直されるだろう」と発表した時は騒然となったが、贋作だと分かってからは贋作者は「大手出版社を手玉に取ったすごい奴」的な扱いでテレビとかで引っ張りだこになったのだという。
しかし実際にその日記の内容はこれまでほとんど公開されてこなかった。古代ドイツ語で書かれた日記を入手し、AIの読解力によって4000ページ！にものぼる内容を調査。そこに描かれていたのは、ユダヤ人の虐殺もなく（ハンガリーにユダヤ人を移住させる、と）ホロコーストにも触れない、全く別のヒトラー像。そして贋作者の極右ネオナチシーンとの繋がりが判明すると、なぜどうしてこのようなヒトラーの日記が捏造されたのか、誰がコレを作って得をしたのか背景が紐解かれてくる。歴史修正主義者たちが利用したい「本当のヒトラー」の捏造。
#本日気になったドイツニュース
https://www.ndr.de/geschichte/tagebuecher/Gefaelschte-Hitler-Tagebuecher-So-gefaehrlich-war-der-Fake,hitlertagebuecher108.html