新刊「沖縄の生活史」(石原昌家・岸政彦 監修)入荷しました。
沖縄を生きる市井の人々が語った、自らのライフストーリー。
語り手100人に対し、それぞれ100人の聞き手が掘り起こした濃密な人生が、2段組・850ページに凝縮されています。
この本の特徴は二つ。
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一つは、聞き手がプロの調査員ではなく、語り手の身近な人である事。
その信頼関係ゆえに、語り手は地元の言葉を気兼ねなく使い、自由闊達に話しています。
また聞き手も自分の期待する答えを求めたり、話の流れを無理に操作しません。
横道に逸れた話から、大切な物語が始まる事もあるのです。
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もう一つは、5cmを超える”厚み”。
手に取るたびに体積と重量を感じ、指でページをめくるたびに分厚い未読ページが僅かずつ既読ページへと移っていく。
それらがスマホの画面スクロールには無い刺激となり、この本に詰まっている100人の人生と、沖縄の歴史の重みを伝えてくれるような気がします。
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