沖縄の美術といえば、陶芸や染織などの伝統工芸がまず注目され、絵画や彫刻などは見落とされがちかもしれません。
今年(2023)の新刊「沖縄美術論 境界の表現 1872-2022」は、そんな沖縄の近代以降の絵画・彫刻・写真・映像・パフォーマンスなどを取り上げ論じた、読み応えある美術論集。
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Ⅰ章では明治から現代までの沖縄の歴史をたどりつつ、大きな社会の変化と共に、沖縄の近代美術が生まれ歩んできた道を、作家・作品の紹介も交えて解説。
Ⅱ章は、前章にも登場する沖縄の近・現代アーティスト24名の作家論。
それぞれのプロフィールや作品論をより詳細に展開します。
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著者は、沖縄県立博物館・美術館の元副館長・翁長直樹氏。
5年の歳月をかけたという本書は、本論の熱量の高さはもちろん、充実した用語解説や年表からも、労作だった事が伺えます。
沖縄の美術に対する目を大きく開かせてくれる、まさに画期的な一冊です。
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