戦後、米軍統治時代の沖縄で発行されていた「琉球切手」。
通貨がドルだったため、切手の額面も¢(セント)表記ですが、絵柄は沖縄ならではの様々な風物。
工芸品・琉球舞踊・生き物・名所旧跡・偉人などが細密に描かれ、その美しさは小さな美術品と言えるほど。
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沖縄の自然の豊かさ、積み上げられてきた伝統の素晴らしさ、そして当時の出来事や社会情勢まで伺わせる琉球切手。
描かれたモチーフは何?どこ?誰?といった興味はもちろん、描いた人や企画された背景まで想像し、時間を忘れて見入ってしまいます。
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切手はハガキサイズの台紙に仮止めし、5枚ほどのセットで販売。
このままフレームに入れて飾って楽しんでも、バラしてコレクションに加えてもよし。
写真の物以外にもいろいろありますので、ご興味あればお早めに。
また関連する書籍も入荷しています、琉球切手をより深く知りたい方はそちらもぜひ。
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Last updated 2 years ago

絵柄は沖縄の風物がモチーフなのに、金額は¢(セント)で記された不思議な切手。
それは戦後の米軍統治下、ドルが使われていた頃の沖縄で発行された”琉球切手”です。
「琉球切手を旅する」(2022年刊)は、この独特な切手を手がかりに、沖縄の戦後の足跡を追うノンフィクション。
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切手の絵を描いた美術家や、描かれたモデルへの取材からは、米軍の”離日政策”や、伝統芸能復興の苦労が見えてきます。
また様々な記念切手から紐解かれるのは、琉球政府発足・島ぐるみ闘争・復帰運動など激動の社会情勢。
切手は時代を映す鏡でもあったのです。
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著者は、沖縄の文化や人物をテーマに、これまでも多くのノンフィクションを書いてきた与那原恵氏。
その父母が若き日に交わした恋文、また故郷沖縄から南米移民達への手紙を運んだのも、琉球切手でした。
小さな切手を巡る様々なドラマが、氏の筆により鮮やかに浮かび上がります。
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