今日5月5日は子どもの日。
お家で鎧兜を飾る方もおられるでしょう。
沖縄でも、琉球時代の人々が戦の際に身につけたのは、大和式の甲冑でした。
こちら「琉球戦国列伝」には、当時の鎧兜のスタイルが詳細に描かれ、説明されています。
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同書によると、大和式とはいえ兜の額の飾り”鍬形”には琉球独自のデザインがあったそう。
また武器も日本刀の鞘に朱漆や螺鈿の装飾を施したり、中国式の青龍刀や火砲も用いられました。
一方で、王宮での儀式の際は、正装として中国(明)の官僚と同じ服を着用。
日中両方の文化の影響が見られます。
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「琉球戦国列伝」には、古琉球時代に活躍した武将や王様・お姫様、文人からノロ(神女)まで、個性溢れるキャラクター達63名が登場。
それぞれのドラマから、琉球の歴史を学ぶ事ができます。
より詳しく知りたければ「琉球王朝のすべて」、小学生から読める「琉球という国があった」などもぜひ。
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こちら「古地図で楽しむ首里・那覇」は、琉球王朝時代に描かれた地図や鳥瞰図を手がかりに、首里や那覇の成り立ちや変遷、士族・町民らのライフスタイルを読み解くユニークな書籍。
名古屋の出版社・風媒社の「古地図で楽しむ」シリーズの一つです。
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古地図や絵巻を手がかりに、首里城周辺や那覇港の整備と都市化の流れ、壺屋の焼物窯や潟原の塩田の発生など、王朝時代から戦前・戦後までの琉球〜沖縄社会の姿が浮き彫りに・
また測量図や鳥瞰図の登場経緯や、そこに描かれる当時の人々の生活様式、琉球競馬などにも触れられ、興味が尽きません。
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しかし、この本で参照した多くの図画は本土に残されていた物だそう。
沖縄にあった物は、沖縄戦で全て灰燼と化したのです。
また戦後の米軍統治で、王朝時代を偲ばせる集落は基地になり、山や海の形まで変えられました。
古地図の琉球と現代の沖縄、その間の重い変遷も心に留めねばなりません。
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