那覇市が90年代に編纂・刊行した「なは女性史証言集」の第4号。
公募により集められた、沖縄の女性25名による回想記を収録。
明治の首里に生まれた女性から、日本復帰前に本土から沖縄に嫁いだ女性までの波瀾万丈の人生が、本人による執筆・または親族らによる聞き書きで綴られています。
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多くの方にとっての大きな出来事は、やはり沖縄戦。
遺体が転がる戦場、泣き叫ぶ兵士、学友や幼子の死など、壮絶なエピソードが。
一方戦争以外では、自ら始めた商売や選挙出馬の経験、東京や南米への移住生活、ジュリ(遊女)として勤めた辻遊郭の話…と、実に多様です。
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共通しているのは、どの女性も大変な苦労の中で、懸命に働いてこられた事。
やがて歳を重ね、ようやく安心しつつも、家族と沖縄の将来を案じておられる事。
文章には不器用さもありますが、その飾らない真っ直ぐな想いが、胸に響きます。
女性達の様々な人生から、沖縄の歴史の断面が見えてきます。
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新刊「沖縄の生活史」(石原昌家・岸政彦 監修)入荷しました。
沖縄を生きる市井の人々が語った、自らのライフストーリー。
語り手100人に対し、それぞれ100人の聞き手が掘り起こした濃密な人生が、2段組・850ページに凝縮されています。
この本の特徴は二つ。
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一つは、聞き手がプロの調査員ではなく、語り手の身近な人である事。
その信頼関係ゆえに、語り手は地元の言葉を気兼ねなく使い、自由闊達に話しています。
また聞き手も自分の期待する答えを求めたり、話の流れを無理に操作しません。
横道に逸れた話から、大切な物語が始まる事もあるのです。
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もう一つは、5cmを超える”厚み”。
手に取るたびに体積と重量を感じ、指でページをめくるたびに分厚い未読ページが僅かずつ既読ページへと移っていく。
それらがスマホの画面スクロールには無い刺激となり、この本に詰まっている100人の人生と、沖縄の歴史の重みを伝えてくれるような気がします。
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