【19分割 ⑲】
金沢の民話と伝説 幽霊の飴買い 六分割 ⑥
たみさんの体は、葬られて一ヶ月近くたっていたにも関わらず、生きているようにきれいでした。たみさんがあめ屋に支払った六文のお金は、布屋が三途の川の「川渡し代」として棺桶に入れたもの。そのお金と、生前気に入っていた羽織が無くなっていました。
それを見つめていたあめ屋の主人、たみさん良かったなと何度もつぶやいて手を合わせました。例の六文のお金と羽織を布屋へ持って行き、訳を話すと若旦那が胸に抱いて喜んでくれました。その後、あめ屋には例の女はあらわれなくなったそうです。
棺桶に入っていた赤ん坊は、その後道入寺へ入り、住職になりました。旅に訪れた絵かき(円山応挙)に描いてもらったという幽霊画(道入寺所蔵)を母だと生涯大切にしていたそうです。
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【19分割 ⑱】
金沢の民話と伝説 幽霊の飴買い 六分割 ⑤
和尚は次の日、布屋へ知らせると、驚いた布屋の若旦那、老主人、親戚が一同に集まってきました。そして、もう一度法要をして弔おうということになり、皆で墓の周りを整理し、若旦那がお墓を磨いていた時のこと、お墓から、なにやらかすかな声が聞こえてきました。地面へ耳をつけて聞いてみると、どうもそれは赤ん坊の泣き声のようです。和尚もそれを聞き、みんなに墓を掘り起こすよう指示しました。
掘り起こした棺桶を開けてみると、何と! 静かに眠るたみの横に、かわいい男の赤ん坊が一人いるのです。墓に入れられてから生まれた子だろう。赤ん坊の両手には、あのあめがしっかり握られ、頭の上にもう一個のあめのかたまりが置かれています。若旦那がふるえる両手を伸ばすと、赤ん坊も、ああ、ああと泣きながら両手を伸ばしてきました。
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【19分割 ⑰】
金沢の民話と伝説 幽霊の飴買い 六分割 ④
女は雪明かりだけのほとんど真っ暗な道を、静かに歩いて行き、やがて道入寺の門の前に至りその中に入っていきます。主人は急いで門の前に行って見回すと、女は本堂の脇を奥の方へ進んで行くのが見えます。その先にはお墓がたくさん並んでいるはず。主人は普通でないように思い躊躇しましたが、あの真剣な女の表情が頭に浮かび、どうしても確かめたくてそのままついて行きました。女は墓の前をいくつも過ぎて歩いていきます。だが、ある土が盛り上がった場所に来ると、女は立ち止まりました。そして、その場ですうっと消えてしまったのです。
主人は驚いてそのまま道入寺へ駆け込み、和尚に話をすると、和尚はこう言いました。
「うーむ。それはおそらく布屋の嫁のたみであろう。先月臨月が来て、もうすぐやや子が生まれると喜んでおった矢先、とつぜん亡くなってしもうた。さぞ心残りで有ったろのう。」
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【19分割 ⑯】
金沢の民話と伝説 幽霊の飴買い 六分割 ③
主人はその切実な表情から、黙って飴の大きいふたかたまりをきれいに包んで手渡しました。そして主人はこの女のあまりに貧しい生活に心打たれ、訳を聞かずにはおれませんでした。
「お客様、いつもありがとうございます。何か訳でも有りましたら遠慮なくおっしゃってください。何かお役に立てることが有ればいいのですが。」
すると女はふと主人を見上げ、再び下を向いて何も言わず店を出ていってしまいました。主人はひどく気になりました。あの器量、あの品のいい振る舞いからすると、あれほどの貧しさは考えられない。よほどの訳が有るに違いない。その訳を知りたくて主人は、そのあとをこっそりつけてゆくことにしたのです。
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【19分割 ⑮】
金沢の民話と伝説 幽霊の飴買い 六分割 ②
たった一文では飴のかたまり全部を買うことができません。しかし主人は、そのようすから何か訳が有るのだろうと思ったので、あめをカンカンと割り、値段の2倍の量を渡しました。
「あ、ありがとうございます。」
女の人は深く頭を下げると、急いで店の外へ出て行きました。
そして次の日も、その次の日も、その女は一文銭をしっかり握って、あめ屋にやってくるのでした。それもちょうど店じまいの準備をしていたころばかり。
そして7日目のこと、主人は、さあいらっしゃったかと戸を開けると、その女が立っていましたが、その日はどうした訳か下を向き黙っています。いつものように一文銭を渡してくれません。主人は心配になり声をかけました。
「どうなさいました。あめは出来上がっていますよ。」
すると女は白い羽織を脱ぎ、それを主人の目の前に差し出してこう言うのです。
「どうかこれであめをいただきたいのです。どうかお願いします。」
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【19分割 ⑭】
金沢の民話と伝説 幽霊の飴買い 六分割 ①
金沢市の郊外、金石(かないわ)というところは、昔、宮ノ越と呼んでいました。そこの道入寺というお寺のすぐそばに古い一軒のあめ屋が有りました。あめ屋の通りは夕方になると人通りも途絶え、じつに静かで寂しい場所だったと言います
小雪が白く地面を染めてゆくある晩のこと、あめ屋の主人が、今日の仕事を全て終え、戸を閉め、明かりを消そうとしていた時、
「こんばんは・・・」
と、外からかすかな声がきこえて耳を傾けました。空耳かなと思いましたが、いちおう戸をがらがら開けてみると、戸の前に白い羽織を着た若い女が立っています。主人は何度も呼んだかと恐縮して、
「まことに失礼致しました。私もこのごろ耳が遠くなりましてな。」と言うとその女は、
「こんな遅くに申し訳ありません。どうかあめを分けていただきたいのです。」と言い、しっかり握っていた一文銭(10円程度)を主人に手渡しました
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【19分割 ⑬】
坂道コラム 雨のあめや坂「あめ買い幽霊」伝説 八分割 ⑧
光覚寺で僧となった男の子は、寺を継ぐことなく、母を尋ねて北へ旅立つ。あてのない旅路に待ち受けるものなんなのだろう。あめや坂を下りた先には森山町小学校がある。かき氷でつくった「タイとと」の(形をした)アイスキャンディーで人気のまんじゅう屋があったが、先年、店を閉じた。
森山の地で180年余、8代にわたって営まれてきた越田質店はあめ屋の2軒隣だった。道路が拡張され、あめ屋は移転、店の横が坂になった。主の越田健さん(75)は、語り継がれた親子の愛情物語の精神を汲んで、坂に沿う自身経営のマンションの名を近々「あめや坂」に変えることにしている。
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【19分割 ⑫】
坂道コラム 雨のあめや坂「あめ買い幽霊」伝説 八分割 ⑦
山奥の隠れ里説
「坂とあめ屋と寺があった」。あめや坂が光覚寺門前だけを指すことに、志受俊山29世住職(60)は「場所柄」をその理由に挙げた。1664年(寛文4)、「周囲の農村社会から移住してきた人びとによって城下町全体の人口が急増」、「藩は住民税を払えない人たちを住まわせた相対請地(あいたいうけち)を、これ以上増やさない方策」を打ち出した(『金沢、まちの記憶 五感の記憶』)。浅野川以北には相対請地がとくに多かった。そんな土地柄、「夜陰にまぎれ、山奥の隠れ里の人たちが、乳の足りない赤子のために、町端(まちばな)のあめ屋へ水あめを求めに来た」とする“隠れ里説”がある。可能性なし、とはいかないこの説について、住職は「いろんな説があっていい。あめ買い幽霊伝説そのものが多様なように」という
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【19分割 ⑩】
坂道コラム 雨のあめや坂「あめ買い幽霊」伝説 八分割 ⑤
菊川あめや坂
市の調査で集められた口頭伝承には、ほかに敵討ち話もある。身重の女は殺されたのであり、土中から拾われあめ屋に育てられた男の子は、通りかかった男の独り言からその男が敵とわかり切り殺す。場所やその後は不明である。「しょぼしょぼ雨が降る夜」と舞台効果を意識した話もある。月夜は困るし、やっぱり雨かな、とは思う。『サカロジー』の国本昭二さんは子どものころ、犀川大橋のたもとにあるあめ買い幽霊坂の話を聞いている。怖がり屋の筆者にいたってはどのお寺もそのように見えた。あめ買い幽霊伝説もそこらじゅうにあったのだ。
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【19分割 ⑧】
坂道コラム 雨のあめや坂「あめ買い幽霊」伝説 八分割 ③
光覚寺のあめ買い幽霊伝説
昔、光覚寺の門前のあめ屋の戸を暗くなってから、たたいてくる人があった。店を締もうた間もなくやから、しぶしぶくぐり戸を開けて、水あめを渡したけれど、二晩、三晩と続くにつれて、不審を抱いた飴屋のおやっさんが、そうっと跡をつけてみたら、向かいのお寺の門の横から、ずうっと入って行って、そして墓場の辺りで消えたと。怖くなっておやっさんは逃げ帰って、蒲団の中で震えていたとも聞いております。
あくる日、和尚に「実はこれこれこういうことがあったがで」というて、一緒に行ってみたら、赤子の泣き声が聞こえ、お墓の間に赤子が見つかったと。それで連れて帰ったと。拾われた赤子が寺で育てられて、そして坊さんになって、母を尋ねるために北の方へ行かれたと。この寺には、あめ買い地蔵さんが建っとります。(話し手:光覚寺28世住職 志受仁孝さん)=『加賀・能登の伝承』より
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【19分割 ⑦】
坂道コラム 雨のあめや坂「あめ買い幽霊」伝説 八分割 ②
伝説の内容は別掲した光覚寺に伝わるものとどれも大体似ている。身重の女が葬られた墓の中で子を産む。女は幽霊となって夜な夜な近くのあめ屋にあめを求めに来る。不思議に思ったあめ屋がお寺の和尚と相談、墓を掘り返すと元気な赤ん坊の男の子。赤ん坊は成人して名僧となる…という設定である。自らも墓の中で生まれたと伝わる越前府中(現福井県武生市)の龍泉寺の開基通幻禅師(1322-91)の説教がもととされている。子に対する母の執念ともいうべき想いを説いた「子育て幽霊」譚が雲水たちによって流布され、「時代の流転の中で変容して」(『加賀・能登の伝承』)各地に広まっていく。
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【19分割 ⑥】
坂道コラム 雨のあめや坂「あめ買い幽霊」伝説 八分割 ①
あめや坂は「飴屋坂」である。「あめ買い幽霊」伝説に由来する。市が昭和52年度から3ヵ年にわたり調査した口頭伝承の報告書によると、計11話が集められている。まつわるお寺は市内4ヵ寺。地蔵信仰と結びついたもの・つかないもの、時代も藩政時代の初・中・後期とさまざまである。さらに、あめや坂と呼ばれる坂は市内に2つある。そんなこんなで話がごっちゃになり、あめや坂といっても一言で説明しきれていないのがいまの状況のよう。整理してみたい
あめや坂とは、卯辰山山麓寺院群の西北端にある光覚寺(山の上町)門前の坂を指す。森山2丁目へ下りる約60m。間に古来の幹線である現国道159号線をはさみ、上の参道と下の市道に分断されるが、れっきとした一本の坂道である。坂の途中、道路と交わる角にあめ屋があった。あめ買い幽霊伝説に絡んだ坂はここだけである。光覚寺以外の3ヵ寺に坂はない
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【19分割 ⑤】
ゆうれいのあめ買い 五分割 ⑤
男の子はお寺ですくすくと育ちました
和尚さんやあめ屋のおじいさんたちは、いつも男の子に話して聞かせました
「お前のお母さんは本当に立派な親や。死んでもあの世へ行かんと毎晩毎晩ゆうれいになって、お前になめさせるあめを買いに来てな」
「美しい人やった。顔は色白やし、ほっそりとした人でな」
男の子は大きくなると、道入寺の七代目の和尚さんになりました
和尚さんはあるとき、寺を訪れた京都の絵を描く先生に、話に聞いた自分の母親の絵を描いてくれるように頼みました
絵を描いたのは、その頃有名な円山応挙という人だったと伝えられています
道入寺では毎年三月十五日の涅槃の日と八月のお盆にこの絵を飾ってお参りをします
でも、人々はゆうれいの絵にお参りしているのではありません
道入寺の七代目の和尚さんの大切なお母さまの姿として、お参りしているのです
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【19分割 ④】
ゆうれいのあめ買い 五分割 ④
中には亡くなった布屋の嫁さんが静かにねむっていました。
そして横には、産まれて間もない男の赤ん坊が顔を真っ赤にして泣いていました。
よーく見ると手にはしっかりとあめを握っていました。
母親が死んでも赤ん坊はお墓の中で産まれたのでした。
「おぅおぅ、かわいそうになぁ。」
和尚さんは泣く赤ん坊を抱き上げました。
「自分は死んでしもうて、飲ましとうても乳はでん。ほんでゆうれいになってあめ買いに来て、赤ん坊になめさせとったんやなぁ。なぁ、たみさんや、つらかったやろ、悲しかったやろ。もう心配はいらんぞ。赤ん坊はわしが立派に育ててやるさかいな。安心しまっし。」
和尚さんは皆と一緒にお経をあげて約束しました。
このことがあってから、女の人のゆうれいは二度と現れませんでした
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【19分割 ③】
ゆうれいのあめ買い 五分割 ③
女の人は向こうの道入寺の中へ入っていきます
やがてお寺の御堂の横を通って、お墓のたくさん並んでいる中を歩いて行きます
おじいさんは息をひそめて後をつけました
そのうち大きな木の陰にあるお墓の辺りで、女の人がすーっと消えました
そしてかすかに赤ん坊の泣き声が聞こえてきました
おじいさんは怖くなってお寺へ駆け込みました
「お、和尚さん、大変なこっちゃ。」
話を聞いた和尚さんは、
「そりゃーきっと、布屋の嫁のたみさんや。来月子供が産まれるっちゅうて喜こんどったんに、赤ん坊をみごもったまんま亡くなってしもうたんや。」
あくる日、和尚さんはこのことを布屋にも知らせました布屋の人もびっくりしてお寺へ駆け付けました
和尚さんはお墓の周りをきれいに掃き清め、お経をねんごろにあげました
そして皆で丁寧にお墓を掘り起こしました
掘り起こした棺桶のふたを開けて、皆はあっと声をあげました
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【19分割 ②】
ゆうれいのあめ買い 五分割 ②
「はい、こんでいいかいね。」
「ありがとうございます。」
女の人は頭を下げると、すーっと店の外へ出て行きました。
次の日もまたその次の日も、その女の人はあめを買いにや
って来ました。
それも決まって、人通りがすっかりなくなり、おじいさん
が店の戸を閉めた後にやって来るのでした。
「おかしなこと、あるもんや。なんで毎晩毎晩あめ買いに
来るがやろ。」
不思議に思って次の晩、おじいさんは女の人に思いきって
聞きました。
「あんたぁ、毎晩あめを買いにおいでるけどぉ、なんか訳
でもあるんかいね。」
でも女の人はちょっと悲しそうな顔をして、だまって店の
外へ出て行きました。
「よーし、今夜、そーっと後つけてみっか。」
おじいさんは足音を忍ばせて女の人の後をつけました。
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【19分割 ①】
ゆうれいのあめ買い 五分割 ①
金沢市の金石町を宮ノ越と呼んでいた頃のことです。
宮ノ越の寺町の道入寺というお寺に、今から200年程前か
ら伝わる話です。
道入寺の近くに一軒のあめ屋さんがありました。
このあたりは夜になると人通りも少なくさびしい通りです
ある雨の晩のことでした。
あめ屋のおじいさんが店の大戸を閉め、明かりを消して部
屋へ戻ろうとしたときでした
「こんばんは、こんばんは。」
「はいはい、こんなに遅うにどちらさんですかいね。」
おじいさんが店へ出ると、暗がりに若い女の人がたってお
りました
「すいません、こんな遅うに来て。あめを少しわけてもら
いたいがやけど。」
若い女は一文のお金を出しました
「はいはい。」
おじいさんはのみを使っておけのあめを割ると、笹の葉に
包んで渡しました
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黄表紙『雲飛脚二代羽衣』
三保ケ崎の松原で天女が下着を洗濯している時、彼女の白い腔に見とれた天狗にさらわれてその妻となった。一方、天女の羽衣を拾った漁夫伯蔵は漁師をやめて、飛脚屋を始めた。
ある日、伯蔵はある大名の隠居の依頼を受け、長命の仙薬を求めに唐国へ飛んだが、途中で唐の巨人に渡り鳥と間違えられて、捕えられ、大王に献上された。半年後、見世物小屋に出され、日本の歌や所作事を演じて、大当りし大儲けした。後に解放されまた仙薬を求める旅に立ったが、今度は大鳥達に捕えられ、散々殴られ、羽衣の毛もぼろぼろに雀られてしまった。
飛べなくなった伯蔵は偶然天狗と天女の住む庵を見つけ、助けを求めた。
天女に羽衣を返した伯蔵は天狗の情けで長命長寿の薬方書を貰い、日本まで送ってもらった。彼は大名の隠居に薬方書を渡し、褒美を数多く賜り、豊かに暮らした。
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