#読書記録
Joel_Yanceyさんの2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:4940ページ ナイス数:2ナイス ★Joel_Yanceyさんの2023年8月に読んだ本一覧はこちら→ >> https://bookmeter.com/users/124255/summary/monthly/2023/8
塩とコインと元カノと 読了。
クミコはある日、施設から逃げ出した。おばあちゃんの一人暮らし満喫生活、家族とのいざこざ、日本(日系)の文化、迫り来る死神的なもの、ずっと昔の恋、そういう面白さがいっぱい詰まったコミック。と同時に、老人の一人暮らしの難しさやさりげなくサポートしてくれる周囲の人の必要性なんかも感じる。ユーモラスに描かれているので読みやすいし面白い。クミコが全然美化されてないのがいい。なんかガラクタ拾ってきたりするし、ごくごく普通のお年寄りの体を見せるし、それなりに怖がりもする。それでいて「あんたが来るのはわかってた。でも来るのが早すぎたね」とか、普通のおばあちゃんなクミコがかっこいい。
薬の量やちょっとした物忘れなんかに娘たちが心配するのも無理ないな…とだんだんわかってきたりもするし、それでもクミコの自由でいたい・自律した生活を送りたい気持ちもわかる。作中で現れるデフォルメされた死のように、リアルな話をユーモアと優しさで包んで笑いとばす、よりそってくれるような物語。
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華氏451度読了。Firemanが消火ではなく本を燃やす仕事を表すようになった世界。本を燃やすこと自体がじっとりと嫌だけれど、"家族"もすげー嫌。同じ言葉を話して同じ家に住んでいても、気持ちが通じないならそれはひとりぼっちよりも孤独かもしれない。モンターグとろくに会話が続かないミルドレッド。ミルドレッドにとっては触れられる夫より、画面の向こうの他人"家族"の方が価値がある。なんだよ、それ。言葉の無意味さが怖い。戦争って、どこと戦ってんのよ。そういうのが何もなくて、何もないのにさらに薄っぺらいコマーシャルにかき消される。そしてある日突然死ぬ、怖い世界。
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原田ひ香『図書館のお夜食』
以前読んだ古本食堂も舞台が本屋、食べ物が本に出てくるもので楽しく読んだので、「本に出てくるお夜食が出てくる夜営業の図書館」と聞いては読みたくて堪らず…!イギリスまで取り寄せて届いたその日に一気読みしてしまいました😆
人にはそれぞれの思わぬ事情が…という、ほっこりハートウォーミングとは限らないお話も凄くいいし、今作も食べ物が出てくる本がもっと読みたくなる読後感。そして何より私もこの図書館に通いたい〜。
赤毛のアンのお夜食が出る会でデザートにチョコレートキャラメルを食べてたので、イギリスの駄菓子屋さんで買ってきました。
The Seasons Have Teeth #4 読了。
春から始まる"季節"のモンスターを追って、冬に至った。もうあとはアンドリュー、死ぬしかないじゃん、と思っていた。人生の夏の挫折、秋の後悔を経たから。妻と同じ名前の女性はアンドリューの最高傑作にして最大の後悔・負目を、酷いものとして笑い飛ばす。彼の人生はもはや冬に違いなく、それでも終わっちゃいない。そこに差し掛かっている彼とて、未だ現在の自分、そしてその先のことはわからない。だから縹渺としてポエティックに締められる。絵柄と内容に相応しい終わり方だったと思う。
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The Seasons Have Teeth #4 読了。
春から始まる"季節"のモンスターを追って、冬に至った。もうあとはアンドリュー、死ぬしかないじゃん、と思っていた。人生の夏の挫折、秋の後悔を経たから。妻と同じ名前の女性はアンドリューの最高傑作にして最大の後悔・負目を、酷いものとして笑い飛ばす。彼の人生はもはや冬に違いなく、それでも終わっちゃいない。そこに差し掛かっている彼とて、未だ現在の自分、そしてその先のことはわからない。だから縹渺としてポエティックに締められる。絵柄と内容に相応しい終わり方だったと思う。
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サンドマン 1 前奏曲と夜想曲読了。
一応原書読んだしドラマも見たしで、答え合わせみたいな楽しみ方にしかならないかも…の予想を跳ね除け、やっぱおもしれぇわ!と大満足。原書の時は読解に必死でわかってなかったけど、ドリームのプライド高さや苛烈さは初めからだったなとか。🍗食べて服着て、即復讐。あと、愛が深いけど重いのよね、夢の王。それとやっぱりオシャレさん。コンスタンティンに言われて黒トレンチコート?だし、ヘルファイアクラブの時なんてクラブなりの黒ずくめしてる。良いー。
そもそもが日本語ありがてぇ😆なんだけど、悪魔の韻文→七五調のしゃべりとか特に日本語ーありがてぇ😆だった。
無限に広がる自分の王国からあんなガラスボールに閉じ込められて、ずっと機会を待っていた。その心情がポロポロっと溢れでる、1巻最終話のデスとの会話は何度読んでも好き。
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プロビデンス Act.2読了。
うっ…面白くないわけじゃないけど、クトゥルフ神話的なものというのは私にはまだ早すぎる概念だな…という感覚が強い。特に後半、ご本人が登場となると、これは本来盛り上がるんだろうけど、私向きではないかもしれない、と。
でも前半はかなり好き。最初からだったのか、とわかるシーンは大好き。出ていく私と入っていく私が、そこにいる。それはちょっと、その後(前?)のかなり嫌な逆転…というか最悪の混乱?にも通じるものがあるのかな。
難解&コミック部分の繰り返しではあるので、文章を読むのがなかなかに大変なんだけど、「もしほんのわずかでも理解してしまったら、ぼくの人生も理性も永遠に変化してしまうと思われた。」のあたりなんかは気持ち悪くてとても良い。
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時の娘読了。歴史的な事実を追いかけるのに、全然違う畑のスコットランドヤードのアラン・グラント警部(怪我で入院中。暇で暇で仕方がない)を主人公にしたのが勝ち。歴史ミステリというだけだったらこんなにも興味深く読めただろうか。グラント警部🕵️と歴史研究者の青年"むくむく仔羊ちゃん"キャラダイン君🐏👓のやり取りが、乾燥した事実の羅列に息を吹き込む。
リチャード3世という残された"歴史"(ほぼゴシップと同義)に塗り込められて、嫌われて謗られる王様に光を当てる物語。新発見や大発見でなくてもいい。偽の噂が訂正されないままに本当のこととされていく(トニイパンディ)に見直しの機会が与えられる、それにわくわくするキャラダイン君がかわいい。肖像画の印象から始まって、淡々とした事実を追いかけ、「彼は生前は愛されていたんだ」に行き着くのが、すっごく楽しかった。
ただ、本当に本当の歴史部分…人間関係がややこしくてめちゃくちゃ混乱するw親戚姻戚ばっかなのよ…。
#読書記録 #読書感想 #読了 #時の娘
ディテクティブコミックス#1000 読了。買ってからなぜか長いこと積んでたやつ、やっと読んだー。3年くらい積んでいたかもしれない…。
史上最悪の下っ端クヌート・ブロディの話がしょーもなくて面白くて好き。ペンギンの「知っている」はちょっと怖くて良かったなぁ。ブルース・ウェインとバットマン、どちらが本性(正体と言い換えても)なのかって話はわりと見聞きするけど、正体バレした上で「表の顔が道徳の枷」というのは新鮮だったかも。
ヒーローや探偵として歓迎されたり、あるいは傷ついた子どもとして憐れまれたり、誕生日ケーキの蝋燭を吹き消しながら願うことは…だったり、色んなタイプの話に、たーくさんのヴィランとバットマンの物語が詰まった一冊。
バットウーマンもいました!2,3コマ、いたといえばいた…くらいですが!
#読書記録 #読書感想 #読了 #ディテクティブコミックス1000
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スーパーサンズ3読了。まさか、ウーウーやワンワンばっかりの一編を読むことになるとは…でもすごくかわいかった!ダミとジョンよりスーパーペッツの方がチームワーク抜群でファイネストしてるw
「でもさ、自分で道を選んだんだから、君が一番勝ってるよ。ぼくとも友達だしね」こんなこと言われたら、そりゃあダミアンだってジョンのこと大切になるよなぁと思った。素直な友人の素直な言葉だからこそ、ひねくれ者のダミアンにまっすぐ届く。最後の戦いも、キッド・アマゾ再登場(物足りなさもなくはないけど、子どもたちが戦う話でレジーを悪役にしない方向でいったのは悪くないと思う…かわいそうだけど)サンズ大活躍だし、ちゃんとお互いのこと大事にしてるんだなーとわかる話で、大変良かった。
#読書記録 #読書感想 #読了 #スーパーサンズ3