今月(2023年4月)2日、作家・川田文子さんの訃報が届きました。
従軍慰安婦問題をライフワークとし、多くの著書を残した川田さんのご冥福をお祈りします。
こちら「赤瓦の家」は、川田さんの代表作。
戦時中の沖縄で慰安婦となっていた朝鮮人女性・ポンギさんの半生を、綿密な取材で辿る一冊です。
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ポンギさんが”女紹介人”の口車に乗せられ、朝鮮から渡嘉敷島の慰安所へと連れられていく経緯。
慰安所での兵隊とのやり取り、米軍の空襲・上陸、死と隣り合わせの戦場と飢餓。
敗戦後は沖縄各地を放浪しながらの極貧生活、心身ともに残った癒えない傷に苦しむ日々…などが綴られます。
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さらに他の慰安所の調査も加え、日本支配下の朝鮮の様子や、沖縄での日本軍による慰安所設立の経緯、特攻計画や民間人の処刑、集団自決(強制集団死)の実態が明らかに。
そして最終章、生き別れだったポンギさんの姉への取材。
そこで突きつけられる深い哀しみと絶望が、読む者の胸を貫きます。
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