槇生ちゃん35歳で、実里さんは41歳くらい?朝ちゃんが15歳になるまで15年近く没交渉だったんなら、槇生ちゃんが思ってるような人ではとうになくなっていたんだよなきっと。子ども産んでからってまるで違う人間、みたいなことミチさんから聞いてたシーンもあったけど、納得に至るまでの道のりの長さよ…。人間関係ってなんかこんな感じだよな。たくさんの情報、自分の思い込み、自分の中の記憶、相手に言われたこと、記憶の中の相手、他の人からの情報も受け入れていくことによって変わっていく自分。相手も自分も変わっていくんだということ。
#違国日記
#違国日記 最終巻を読む。
前巻の最終話で1巻第一話をリフレインしたところからの、最終話の最終ページで第一話の1ページ目に戻ってくるまでの、これから先もずっと続く物語の結末。
第一話で朝に「あなたの母親が心底嫌いだった」「通りすがりの子供に思う程度にもあなたに思い入れることもできない」と言った槙生が、「わたしが姉さんの大切なあの子を大切に思ってもいい?」へと至るまでの、朝の寂しさを埋めるたった一言の「あいしてる」では足りない言葉を、最後の詩に乗せるまでの、朝が作中にたびたび登場したモノローグを改めて日記に書き起こすまでの、長いながい3年間の物語。