『与謝野晶子の源氏物語』を読んだ後に『あさきゆめみし』の宇治十帖を読むと,匂宮が素敵すぎ!奴はもっと鬼畜である!と思ってしまう。大和和紀さんがめちゃ原作を読み込んで少女漫画にふさわしい解釈を施して凄いってことだが。
『与謝野晶子の源氏物語 中 六条院の四季』
「若菜」「柏木」
大和和紀『あさきゆめみし』と比べて女三の宮の悲哀を深く感じた。梅壺女御(秋好中宮)が母親の死霊にどれほど心を痛めていたかも。
『源氏物語』は多くの人の現代語訳を読んでいくと理解が深まるのかも。
朝顔の君のような現代にも通用するカッコイイ女性を1000年前に描いている紫式部はやっぱり本当にすごいなと思う。
『与謝野晶子の源氏物語 上 光源氏の栄華』より,「野分」で夕霧の君が紫の上を見てしまったところ。
すごい表現だ。紫の上どれだけ美しいの!?
「見通しに見える端の座敷にいる人はほかの人と紛れようもない綺麗な人である。気品が高くて、そして見た瞬間にさっと匂いが立つような愛嬌がある。春の朝の霞の中から盛りの桜が花ばかりを現したような、そういう人である。」
『贅沢貧乏』(森茉莉)は60年前の1963年に発行された本だけど,現在で言うところの「ベッドシーン」が「寝台場面」って書いてあって何かとても感慨深い。恋愛の場面って書いてなかったら病床シーンかと思うところだった。
事故とか事件で命を落とすとマスコミに名前と年齢と職業を曝されねばならない意味がわからない。名前や年齢や職業が事故や事件に巻き込まれた原因であるならともかく関係ないと思うし。
エジプトの首都カイロはトリプルスリー
(北緯30度・東経30度・年降水量30mm)
【系統地理編】#027︰ケッペンの気候区分 - 宮路秀作(代ゼミ地理講師&コラムニスト)
https://voicy.jp/channel/803/488202
読了:源氏物語 紅葉賀:
藤壺の宮の出産のための行幸に始まり,若君が生まれ,藤壺の宮が中宮に立つところまで。
途中で典侍と光る君と頭中将のやりとり。典侍は57歳くらい,光る君は19歳とかそれくらいらしい。典侍が幾ら好色にしてもあまりに気の毒。結局いつも一番酷いのは源氏の君ではないか。
読了:源氏物語〜末摘花
『あさきゆめみし』ではあっという間に終わって仕舞うし,『若紫』や『夕顔』『帚木』に比べると確かに短い巻だが,光る君はけっこう長い時間をかけて常陸の姫君(末摘花)を攻略している。雨夜の品定めで身分の低い女性が気になり,空蝉に振られて他に誰かいないかと噂話に耳を澄まし,18歳の春くらいから攻略開始。途中で病気して山寺へ行って紫の君を発見したりしてなかなか攻略が進まずといった感じ。姫君は内気で常識が無く嫌がっておられるというのにいつも通りに無理矢理押し入って事を済ませておいて,顔を見てがっかりしまくる失礼さ。何でこんな不細工な姫と関係を持ってしまったのかと放置するし,いつも通り光る君=鬼畜の君。こんな鈍感な姫ではなかったら生涯トラウマになったでしょうよ…。
「夕顔」読了。
夕顔が物の怪に殺されてしまう衝撃的な巻。
光る君は17歳そこいらなので自分を制すこともできないのもある程度は仕方がないのかもだけど,いやはや。語り手が傲慢さに呆れている箇所があって,やっぱ平安時代でもこれは呆れるに値することだったのねと面白かった。