沖縄の歴史学者・高良倉吉氏の著書「おきなわ歴史物語」。
タイトル通り沖縄の歴史を紐解く読み物ですが、”三山統一”や”薩摩侵攻”といった大きな出来事ではなく、そういう正史からこぼれ落ちた庶民の事情や無名の人物の活躍などの、興味深い記録を拾い上げていくエッセイです。
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目次を見ても「遊女から愛する男への手紙」「流人たちの素顔」「人魚と王様」「幕末のコスモポリタン(真栄平房昭)」など、読書欲をそそるタイトルが。
著者の明快な語り口に導かれ、個人を見つめるミクロな視点と、歴史を俯瞰するマクロな視点を行き来しながら、琉球〜沖縄史のロマンを満喫できる一冊です。
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特装版のカバーイラストは名嘉睦稔氏。
著者と睦稔氏は同郷で、この絵も本書のための描き下ろしだそう。
なお「続編」もありますが、こちらは少々趣の異なる内容。
琉球の海外貿易、中国や欧米との交流など、やや硬いテーマを扱っています。
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