ワールド・ウオッチ ワシントンDC
米外交官に相次ぐ体調不良「ハバナ症候群」の謎深く
西田進一郎(毎日新聞北米総局長)
---
米研究機関「ナショナル・セキュリティー・アーカイブ」が #202209m に公開した一連の機密解除文書には、照射に気づいた米国が極秘に行った研究や外交交渉に関する文書が含まれていた。
文書中には、#1975y に当時のキッシンジャー国務長官がモスクワ訪問に先立ち、中米ソ連大使のドブルイニン氏に電話した記録が残っている。
キッシンジャー氏は「シグナルについて話をしたい」と切り出し、「何のシグナル?」と返すドブルイニン氏に「あなたたちがモスクワの米大使館に向けて発しているビームだ」と指摘。「私が行く前に止めておいてくれないか」と要求した。
照射が明るみに出れば大きなスキャンダルになることを示唆して、このままでは「地獄を見ることになる」と警告している。