#20230421nn 日本経済新聞 朝刊
エコノミスト360°視点 サラリーマン社長は進化する
イェスパー・コール マネックスグループ グローバル・アンバサダー
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#1995y から #2022y にかけて、日本の上場企業の売上高はわずか10%しか増えなかった。しかし同じ時期に経常利益は11倍に増えた。同時期、米国の「スーパースターCEO」は売上高が3倍になる追い風を受けつつ、利益を6倍に増やした。
日本の経営者は利益の追求という意味では市場の期待に応えてきた。なのになぜ、サラリーマン社長の実績が株価に反映されてこなかったのか。答えは簡単だ。
日本の上場企業の設備投資は10%以上減少した。一方、米国の上場企業の設備投資は2.5倍に増えた。さらに米国のCEOが従業員の報酬を約90%引き上げたのに対し、日本の社長は約25%引き下げてしまった。